展覧会「語りの複数性」が、東京都渋谷公園通りギャラリーにて、2021年10月9日(土)から12月26日(日)まで開催される。
見ることや聴くことは、受け取る人がいて初めてそこに実現するという意味で、その人が「語る」ことでもある。そのように、ものごとを受け取り表現する方法はひとつではない。目を使わずに「見る」人や、手話によって「話す」人がいるように、人の身体の数だけ、さまざまな「語り」が存在するのだといえる。
展覧会「語りの複数性」では、そこにないものを自らの経験として受け取り、表現する現代美術などのさまざまな試みを紹介。8人の作家が出展し、鑑賞者の“想像する力”を介して、鑑賞という行為が人それぞれに独自の体験として立ち上がる場を展開する。
本展が美術展への初参加となる小島美羽は、これまでに制作してきた孤独死の現場を再現したミニチュア作品を出品。また、映画『うたのはじまり』の絵字幕で注目を集めた小林紗織は、自分史を譜面に落とした25mに及ぶ新作を発表する。
さらに、写真家の川内倫子や、映像を通して他者とのコミュニケーションの複層性を扱う百瀬文のほか、大森克己、岡﨑莉望、山崎阿弥、山本高之らが出品。写真や絵画、模型、絵字幕、映像、音といった多岐にわたる表現媒体の作品を展示する。
展覧会「語りの複数性」
会期:2021年10月9日(土)~12月26日(日)
会場:東京都渋谷公園通りギャラリー 展示室1・2、交流スペース
住所:東京都渋谷区神南1-19-8 渋谷区立勤労福祉会館 1F
開館時間:11:00~19:00
閉館日:月曜日
入場料:無料
※開催内容は変更となる場合あり
※百瀬文の作品は、30分ごとの入替制で上映(毎時0分・30分開始、上映時間25分、途中入場不可)
■出展作家
大森克己、岡﨑莉望、川内倫子、小島美羽、小林紗織、百瀬文、山崎阿弥、山本高之
【問い合わせ先】
東京都渋谷公園通りギャラリー
TEL:03-5422-3151