ユーシーエフ(UCF)の2022年春夏コレクションが2021年9月2日(木)に東京・渋谷ヒカリエで発表された。なお、東京でのフィジカルショーは今シーズンが初となる。
2014年にスタートした、若いクリエイターたちによるファッションブランド・ユーシーエフ。今シーズンは、“Be dignified and freely”をテーマに、シンプルながらもグラフィカルなコレクションを完成させた。
まず目を引くのは、表情豊かな素材の数々。メイドインジャパンのオリジナル素材を用いたコレクションを披露しているユーシーエフが今シーズンの制作にあたってセレクトしたのは、兵庫県の播州織、 富山県と福井県の北陸経編素材、群馬県の桐生ジャカード、愛知県の有松鳴海絞り形状加工を施した素材だ。
平面的なワンピースには凸凹した質感のジャカード生地を用いて立体感を演出。流れるようなシルエットのエアリーなワンピースには、有松鳴海絞り形状加工を施して有機的なシルエットを際立たせた。
いずれもカラーはブラックまたはホワイトを採用。ユニークな質感のオリジナルテキスタイルを目立たせるように、ブランド設立時からあえてモノトーンカラーでコレクションを制作しているという。ワントーンで作られていることを忘れさせるほど、デコラティブなルックスが印象的だ。
大胆なカッティングやパフスリーブ、アシンメトリーなど、披露されたルックは主役級の存在感を放つシルエットに溢れているが、ユーシーエフが創業時から大切にしている“機能美”もしっかりと備えられていた。各ピースは、至る所に張り巡らされたドローコードやファスナーによって、複数の着こなしを楽しむことができる。