スタジオジブリ作品の世界観を再現したテーマパーク「ジブリパーク」が、愛知県の愛・地球博記念公園(モリコロパーク)内に誕生。パーク内の5つのエリアのうち「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「どんどこ森」が2022年11月1日(火)、第1期開業を迎える。
「ジプリパーク」では、愛・地球博記念公園(モリコロパーク)の未利用地や既存施設を再整備することで、国内外で多くの人に親しまれてきたスタジオジブリ作品の世界観を表現する。自然あふれる公園の環境を活かしたパーク内は、大きなアトラクションがあるわけではなく、自分の足で歩き、風を感じながら、物語の世界を体験する場所に。
「青春の丘エリア」「ジブリの大倉庫エリア」「もののけの里」「魔女の谷」「どんどこ森」という全5エリアのうち、2022年秋には「青春の丘」「ジブリの大倉庫」「どんどこ森」の3つのエリアが開業。その後、「もののけの里」が2023年秋に、「魔女の谷エリア」が2024年3月にオープンする。
「ジブリパーク」の北入口側に位置する「青春の丘」は、来場者を迎え、“ジブリの世界”へと導いてくれる場所だ。
入口付近には、既存のエレベーター棟を映画『天空の城ラピュタ』や映画『ハウルの動く城』などのジブリ作品に代表される、19世紀末の空想科学的要素を採用した内外装へ改装したメインゲートが設けられる。そして歩いて進んでいくと、そこに広がるのは、どこか懐かしい平成初めの住宅地を感じさせるような風景だ。「青春の丘」では、『耳をすませば』、『猫の恩返し』といった映画の世界観が体験できる。
「青春の丘」では、映画『耳をすませば』に登場する、雫が訪れたアンティーク家具や時計の修理・販売を行う店「地球屋」を整備。さらに、劇中に登場する電話ボックスや掲示板、電話機などを設置して作品世界を思う存分に味わえる空間を創出する。
また、猫の男爵“バロン”が登場するなど『耳をすませば』のスピンオフ作品として位置づけられる映画『猫の恩返し』を象徴するものとして、「猫の事務所」を再現。「猫の事務所」は、家具や小物をミニチュアサイズで制作される。
メインエリアとなる「ジブリの大倉庫」は、1つの巨大な施設の中に、映像展示室をはじめ、3つの企画展示室、ショップ、カフェなどを詰め込んだもの。『天空の城ラピュタ』『となりのトトロ』『千と千尋の神隠し』『借りぐらしのアリエッティ』の世界観を表現した展示物も設置する。
席数約170の「映像展示室オリヲン座」では、「三鷹の森ジブリ美術館」だけで上映されているスタジオジブリ制作の短編アニメーション全10作品を順番に上映。開園時は、宮﨑駿脚本・監督の『くじらとり』を公開する。
「ジブリの大倉庫」内では、「ジブリのなりきり名場面展」、『「食べるを描く。」増補改訂版』、「ジブリがいっぱい展」の3つの企画展も展開。
■「ジブリのなりきり名場面展」
ジブリ13作品の登場人物になりきり、名場面の中に入りこめる体験型の展示。『千と千尋の神隠し』では、海上を走る不思議な電車に乗り、カオナシの横に腰掛けて、千尋になりきることができる。
■「食べるを描く。」増補改訂版
三鷹の森ジブリ美術館で開催され好評を博した企画展「食べるを描く。」の増補改訂版。ジブリ作品の食べ物が“なぜ美味しそうに見えるのか?”の秘密を紐解く。新たに『千と千尋の神隠し』『コクリコ坂から』『アーヤと魔女』3作品の資料が追加されるほか、コクリコ荘の台所も再現するため、三鷹の森ジブリ美術館を訪れたことがある人も必見だ。