福岡・天神における大規模再開発プロジェクト「天神ビッグバン」の一環として、「イムズ」跡地に商業やホテルなどを含む複合ビルを2024年5月に着工。「(仮称)天神1-7計画」を推進し、竣工は2026年12月末を予定している。
福岡市が進める「天神ビッグバン」は、先進的なビルの建て替えを推進するとともに、快適な公共空間の創出など、魅力的なまちづくりを目的とする大規模再開発プロジェクト。それを契機に2021年8月、"情報受発信基地”をコンセプトとした商業ビル「イムズ」が約30年の歴史に幕を閉じ、建替えプロジェクトが始動した。
「イムズ」跡地に誕生する新複合ビルの開発コンセプトは「福岡文化生態系~福岡のあたらしい文化を共に創造し続ける~」。アメリカ・シアトル発のホテルブランド「エースホテル」や約1,100坪の商業ゾーン、オフィスを備えた福岡・天神エリアの新ランドマークとなる見通しだ。
九州初進出となる「エースホテル」には、192室の客室に加え、1階から2階にラウンジ、カフェバー、レストラン、ギャラリーも整備する。天神の景色を見渡す19・20階のルーフトップバーは、宿泊者だけでなく街を訪れた人々も自由に利用できるよう開放する。
地下2階から2階にかけては、商業ゾーンを展開する。特に、地下2階は天神地下街や「ワン・フクオカ・ビルディング(ONE FUKUOKA BLDG.)」、因幡町通り地下通路と連結した利便性の高いゾーンに。多彩なショップやレストランがオープンする予定だ。
1階は渡辺通りをはじめ四方の通りに面した設計となり、完成後にはアイキャッチなショップファサードが連なる予定。西側のふれあい広場側の建物外周部にはパブリックアートやベンチも設置するなど、賑わいあふれる空間を生み出す。
「天神ビッグバン」は、天神交差点を中心に半径約500m圏内、約80haの広域にわたるエリアで実施される。すでに2023年に複合ビル「福岡大名ガーデンシティ」が「天神ビッグバン」の一環として開業しており、ビル内には「ザ・リッツ・カールトン福岡」もオープンしている。
同じく「天神ビッグバン」のプロジェクトの1つである通称「ワンビル」にも注目。“福ビル”こと福岡ビル、天神コアビル、天神ビブレのある天神第一名店ビルの3つのビルを一体化した大型複合ビル「ワン・フクオカ・ビルディング(ONE FUKUOKA BLDG.)」が2025年4月24日(木)に開業する。シャネル(CHANEL)の新ブティックをはじめとするファッションの店舗や、ライフスタイル・カルチャー、グルメなど約120店舗が出店。18・19階には全室バルコニー付きの「ワンフクオカホテル」がオープンする。
【詳細】
「(仮称)天神 1-7 計画」
着工時期:2024年5月
竣工時期:2026年12月末(予定)
所在地:福岡県福岡市中央区天神1-326-1 他(地番)
階数・高さ:地上21階、地下4階、約91m
フロア構成:
・16~20階 エースホテル(客室 192室、ルーフトップバー)
・3~5階/7~15階
・1~3階 エースホテル (ラウンジ、カフェバー、レストラン、ギャラリー、ファンクションルーム、ミーティングルーム)
・B2~2階 商業(ショップ&レストラン)