マリオン ヴィンテージ(MALION vintage)の2022-23年秋冬コレクションが、2022年3月17日(木)に渋谷ヒカリエにて発表された。シーズンテーマは、「SEACRET BASE」。
“服が好き”という純粋な気持ちを大切にしながら、古着を解体し、美しい服へと生まれ変わらせてきたマリオン ヴィンテージ。ブランド設立6年目の集大成となるようなコレクションにしたかったと語る今季は、幼い頃に“家のクローゼット=秘密基地”で見つけた宝物に思いを馳せながら、特別な1着を作り上げる。
ネクタイ生地が敷き詰められたランウェイが、ノスタルジックなムードを演出するショー会場。実はこのネクタイ生地こそが、今季のキーマテリアルとなる。
ファーストルックを飾るのは、ペイズリー柄やストライプ柄、花柄、ドット柄などの多彩なデザインのネクタイで構成されたロングスカート。続くモデルも、ネクタイ生地をパッチワークしたノーカラーシャツを纏って現れる。
中には、80本ものネクタイを使用して作り上げたというダウンジャケットや、モデルが歩くたびに生地1つひとつが繊細に揺れるスカートなど、アートピースのようなアイテムも。いずれも、ネクタイであったことを忘れさせるほど丁寧に縫製されているのが魅力だ。
クラシカルなツイードジャケットにカジュアルなデニムスカートを合わせたルックなど、遊び心溢れるミックススタイルも目を引く。ツイード生地を再構築して仕上げたチューブトップとパンツのセットアップには、レースを取り入れた軽やかな白シャツを合わせることで抜け感を演出した。
また、新しい試みが見られたのも今季の特徴。ネクタイ生地で作り上げたネックウォーマーやデニムを再構築したバッグなどのアクセサリー類が発表されたことに加え、初のメンズウェアも披露された。