展覧会「パリに生きた画家たち マルケ、ユトリロ、佐伯祐三、荻須高徳が見た風景」が、名古屋のヤマザキマザック美術館にて、2022年10月28日(金)から2023年2月26日(日)まで開催される。

パリを描いた4人の画家

「パリに生きた画家たち マルケ、ユトリロ、佐伯祐三、荻須高徳が見た風景」は、パリを描き続けた4人の画家、アルベール・マルケ、モーリス・ユトリロ、佐伯祐三、そして荻須高徳が手がけた作品を紹介する展覧会だ。

会場では、20世紀初頭から1970年代にかけて、4人の画家がパリやその近郊を描いた作品を展示。窓から見渡したパノラミックなマルケのパリ風景、パリに生まれ育ったユトリロが描いた哀愁漂うモンマルトルの風景、佐伯が激しい筆触と暗い色彩で描いたパリの街角、そして明快な構成と落ち着いた色調で描きだされた荻須によるパリの街並みと、個性豊かな優品を目にすることができる。

表現や画家の個性の違いを楽しめるのは、同じ風景を異なるアプローチで描いた作品だ。たとえば、マルケがセーヌ川に架かる橋「ポン＝ヌフ」を描いた《ポン・ヌフとサマリテーヌ》と《ポン・ヌフ夜景》では、ポン＝ヌフが昼と夜とで見せる異なる表情を見てとることができる。また、モンマルトルの有名な風車「ムーラン・ド・ラ・ガレット」は数多くの画家が題材に取り上げた。本展でも、ユトリロと荻須が異なる角度から描いた作品が出品される。

また、本展では、ヤマザキマザック美術館の初代館長である山崎照幸が愛蔵していた作品、荻須高徳の《風景》を初公開。さらに、荻須が山崎照幸夫妻に送った書状もあわせて展示するなど、画家とコレクターの交流の一端にも光をあてる。

展覧会概要

展覧会「パリに生きた画家たち マルケ、ユトリロ、佐伯祐三、荻須高徳が見た風景」
会期：2022年10月28日(金)〜2023年2月26日(日)
会場：ヤマザキマザック美術館 5階展示室
住所：愛知県名古屋市東区葵1-19-30
開館時間：平日 10:00〜17:30 / 土日祝 10:00〜17:00
※入館はいずれも閉館30分前まで
休館日：月曜日(月曜日が祝日の場合は開館、翌平日休館)、年末年始(12月29日(木)〜1月4日(水))
入館料：一般 1,300円(10名以上 1,100円)、小中高生 500円、小学生未満 無料
※音声ガイド無料サービス
※会期などは変更となる場合あり(最新情報についてては美術館ホームページを確認のこと)

【問い合わせ先】
ヤマザキマザック美術館
TEL：052-937-3737