・眞栄田さんは、映画『小さな恋のうた』で役者デビューを果たしました。その当時から俳優として活動をしていくと決意されていたのでしょうか。
そうですね。前述した俳優を志すきっかけにも通ずるのですが、羽住監督の映画『OVER DRIVE』で主役を務めた兄(=新田 真剣佑)を観て、俳優という仕事に憧れを抱くようになりました。『小さな恋のうた』のお話をいただいたときにはすでに俳優として活動していこうと思っていましたね。
・現在、映画やドラマと大活躍の眞栄田さんですが、“演じること”の魅力とは。
演じることの魅力を感じてきたのは最近ですね。もちろんデビュー当時からやりがいは感じていましたが、当時はとにかく精一杯だったので周りを見る余裕がなくて。けれど、そこから現場を重ねていくうちに、みんなでイチから作品を作っていく楽しさであったり、魅力を感じるようになってきたんです。大変なこともありますが、今回の作品の撮影に入るちょっと前くらいから心から楽しいなと思えるようになってきました。
・何かきっかけとなる出来事があったのですか。
この作品の前に、二階堂ふみさんと共演した経験が大きいと思います。二階堂さんの現場での振る舞いであったり、作品作りに対する真摯な姿勢をみて、こうありたいなっていうのをすごく感じて、お芝居に対する考え方が変わったんですよね。
今回共演した橋本環奈さんも、俳優として尊敬するとことがいっぱいありました。例えば、橋本さんは主演として現場で共演者やスタッフさん含め、男女関係なく本当にフランクに話されていて、そのおかげで現場も和みますし撮影もしやすくなって、すごく大事なことだなと思いました。あと、役への切り替えの早さがすごくて。カメラが回る1秒前までは天真爛漫な「橋本環奈」なんですけど、回った瞬間から「明日香」みたいな。その早さに僕らがついていけなかったです(笑)。さすがだなと感じました。
・最後に、自身の俳優としての“強み”を教えてください。
プライドがないところですね。どの現場に行っても先輩が多くて、年下だとしても自分より経験が長い人がほとんどで、まだまだプライドを持てる経験も力も備わっていないので、日々勉強です。それが努力することにも繋がると思いますし、わからないことや悩んでいることを素直に相談することができる。それが今の僕の強みだと思います。
なので、今はいろんな経験を積みたいと思っています。今までやったことない作品であったり、役であったり、新たなことに挑戦していって、とにかく目の前の作品を100%全力で演じ切る。そうやって経験を重ねていって、本当の自分の“強み”を見つけていこうと思います。
映画『カラダ探し』
公開日:2022年10月14日(金)
監督:羽住英一郎
出演:橋本環奈、眞栄田郷敦、山本舞香、神尾楓珠、醍醐虎汰朗、横田真悠、栁俊太郎、西田尚美、柄本佑
制作プロダクション:ロボット
配給:ワーナー・ブラザース映画