マドエレン(MAD et LEN)は、フランスのフレグランスブランド。南ふらんすの人里離れた山村、サン=ジュリアンで作られる。
ユニークな名前の由来であり、製品開発のコンセプトにもなっているのは、マルセル・プルーストの長編小説『失われた時を求めて 第1章スワン家のほうへ』の冒頭。「mad.len (madlenn)」にある、「マドレーヌをお茶に浸して食べたたことから、過去の記憶が一気によみがえる」というマドレーヌのエピソードから来ている。
商品はシーズンごとにその時期の旬な香りを展開しており、香りはすべて世界各地から厳選した最良の素材をもとにブレンド・調香している。器やパッケージはすべてオリジナル。遮光性の高いダークネービーのガラス瓶や、モロッコの職人がひとつひとつ手作業で作りあげた鉄製の器など、他にはない雰囲気が特徴となっている。
製法は、花や木・茎などから蒸留抽出した香りを、手作業で染みこませる昔ながらのもの。キャンドルを容器に注ぐのも、香水をブレンドするのも、パッケージやラベルの製作もすべて職人の手による。
アポカセリー(薬局)のように、注文を受けてからひとつひとつ手作業で製造されるので、コレクションはすベてが限定品。方針として、シリコン・バラペン・パラフィン・PEG・人工の着色料や香料などの石油成分などは使用しない。また動物実験も行っていない。