イギリスのジョン・カリーはフィギアスケートをメジャーにしたと言われている。バレエの要素を取り入れ、アイススケートを芸術の領域にまで昇華させた伝説の男。ジョン・カリーは1976年に開催されたインスブルック冬季五輪男子シングルの金メダルを獲得。しかし、マスコミがフォーカスしたのが、表に出るはずのなかった彼のセクシュアリティ。同性愛が差別されていた時代に、ゲイであることがカミングアウトされてしまう。世界で論争が起こる中でも、スケートで多くの人を魅了。今なお、日本人スケーターたちにも影響を与えている。
『氷上の王、ジョン・カリー』では、彼のパフォーマンスはもちろん、孤独、朝鮮、そしてAIDSとの闘いなどを、本人、家族や友人、関係者へのインタビューで紹介していく。