法律家を目指し、法科大学院(ロースクール)に通う、久我清義ことセイギは、同級生の織本美鈴、校内で模擬裁判をする“無辜ゲーム”の主宰者・結城馨と共に勉強漬けの毎日を送っていた。無事司法試験に合格し、弁護士となった清義のもとへ馨からロースクール時代に流行っていた模擬裁判“無辜ゲーム”をしようと呼び出され向かうと、そこには血のついたナイフを持った幼なじみの美鈴とすでに息絶えた馨の姿が。暴かれてゆく封印されていた3人の秘密。追い込まれた清義は究極の決断をするが……。
原作となった小説『法廷遊戯』は、原作者の五十嵐律人が現役司法修習生時代に執筆した本格法廷ミステリー小説だ。第62回メフィスト賞を満場一致で受賞、さらには「ミステリが読みたい!」2021年版新人賞を受賞するなど、大きな話題となった。映画『法廷遊戯』では、若者3人を巡る予想のつかない法廷劇を通して、法律は何を守り、何を守れなかったのかを描き出す。
監督は深川栄洋、脚本は松田沙也が務める。