睡眠時間を削るほど漫画に心血を注ぎ、漫画家として生計を立てている泉本真治は、ある日、自分の作品が映画化されるという朗報を聞く。アシスタントの中村沙織と喜ぶ真治だったが、無理して作業を続けていたことが裏目に出て、突如倒れてしまう。目が覚めるとそこは病院。医師から急性緑内障発作であることを告げられてしまう。
次第に目が見えなくなり、やっと軌道に乗ってきた連載漫画も休載、一緒に暮らしていた足の悪い祖母の面倒を見ることもできなくなっていた。孤独と恐怖に耐えきれなくなった真治は、と自宅で暴れ、遂にはベランダから身を投げようとするが、間一髪のところで耳が聞こえない相田響に助けられる。目が見えない真治は正体不明の彼女を怪しむが、毎日のように自分のところに通い、掃除や食事の世話をする響に次第に心を開いていく。だが数日経っても憂鬱な表情のままの真治を心配した響は、彼の手のひらにこう書いた。
「辛い時こそ、笑うのよ」。彼女は真治の漫画のファンだったのだ。響に生きる勇気をもらった真治は彼女と一緒に暮らし始める。果たして二人に幸せな結末は訪れるのだろうか…。
映画『SEE HEAR LOVE 見えなくても聞こえなくても愛してる』は、漫画アプリ・ピッコマで連載され100万以上の「いいね!」を集めた人気ウェブ漫画『見えなくても聞こえなくても愛してる』を実写映画化した作品。『私の頭の中の消しゴム』のイ・ジェハンが監督を務める。劇場公開に先立って、アマゾンプライムビデオでも配信。