ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)の2024年春夏メンズコレクションが、2023年6月20日(火)、フランス・パリにて発表された。
メンズ クリエイティブ・ディレクターのファレル・ウィリアムスによる、初のショーとなる今季のルイ・ヴィトン。そのコレクションの根底になったのが、広く人びとの文化や信仰の根源となる太陽であり、これらをグラフィック、カラー、装飾などとして取り入れたという。
ファレル・ウィリアムスはルイ・ヴィトンのコレクションを手がけるにあたり、メゾンを象徴するモチーフのひとつ、ダミエ・パターンを再解釈。カモフラージュへとアレンジした「ダモフラージュ」を採用した。さながらデジタルな表情を醸し出すこのパターンを、テーラードジャケット、ミリタリーブルゾン、あるいはデニムジャケットやデニムパンツなど、フォーマル・ストリートを問わず幅広いテイストのアイテムに採用している。
上述したテーラリングは、コレクションのひとつの軸でもある。セットインショルダーで端正に仕立てたシングルブレストばかりでなく、ボクシーに仕上げたピークドラペルのダブルブレスト、タキシードのように艶やかにラベルが曲線を描くショートジャケットなど、屈強さから官能性まで、幅広いムードで展開した。
カラーは、眩い太陽の光から導かれる力強いイエローを中心に、レッド、ブルー、グリーン、グレーやホワイトを、ダミエ・パターンを介してふんだんに取り入れている。また、陽の光に育まれる樹々のグラフィックのグリーンなど、今季の着想源から派生するモチーフも随所に見られる。
ディテールにおいては、アメリカのアーティスト、ヘンリー・テイラーによる作品を刺繍でデザイン。また、太陽の光を彷彿とさせるブローチや、パールをふんだんに用いた装飾を取り入れることで、ソリッドなテーラリングやカジュアルなストリートウェアのテイストを屈折させるアクセントをもたらした。