展覧会「皇居三の丸尚蔵館収蔵品展 皇室と石川 -麗しき美の煌めき-」が、石川県立美術館および国立工芸館にて、2023年10月14日(土)から11月26日(日)まで開催される。
皇室に代々受け継がれてきた絵画、書、工芸品などの美術品を中心に収蔵する、皇居三の丸尚蔵館。「皇居三の丸尚蔵館収蔵品展 皇室と石川 -麗しき美の煌めき-」は、その収蔵品のなかから、伊藤若冲の代表作である国宝《動植綵絵》をはじめとする名品や、石川ゆかりの作品を紹介する。
三の丸尚蔵館の収蔵品を紹介する展覧会は、現在各地で開催されているものの、2館合同での開催は本展が全国初となる。第1会場の石川県立美術館では絵画や彫刻、書跡、刀剣を中心に展示する一方、第2会場の国立工芸館では工芸に光をあてる。
石川県立美術館では、伊藤若冲を筆頭に、日本美術を代表する絵画の名品を一挙紹介。動植物を精緻かつ濃密に描いた若冲の代表作・国宝《動植綵絵》は、全30幅のうち、展示替えをしつつ4点を展示するほか、鎌倉時代のやまと絵絵巻の最高峰として高く評価されている高階隆兼の《春日権現験記絵》、俵屋宗達による扇絵の代表作《扇面散屏風》、そして横山大観の《扶桑第一峰》などを目にすることができる。
一方、国立工芸館での注目は、かつて宮殿を飾った華麗な工芸の数々。諏訪蘇山(初代)による青磁の代表作《青磁鳳雲文花瓶》や、加賀象嵌の名工・山尾次吉による《諫鼓形香炉》など、石川県出身の作家が手がけた工芸作品が一堂に会する。献上後、初の里帰りとなる作品も多数展示される。
また、国立工芸館では、近代工芸を代表する名品「御飾棚(おんかざりだな)」を、東京外で初公開。「御飾棚」は、昭和天皇の成婚を記念して献上され、これまでほとんど皇居の外に持ち出されることのなかった秘宝だ。島田佳矣をはじめ当時最高の技術を持った芸術家や職人が携わった2点、《鳳凰菊文様蒔絵飾棚》と《鶴桐文様蒔絵飾棚》を、あわせて展示する。
第38回国民文化祭 第23回全国障害者芸術・文化祭
いしかわ百万石文化祭2023
「皇居三の丸尚蔵館収蔵品展 皇室と石川 -麗しき美の煌めき-」
会期:2023年10月14日(土)〜11月26日(日) 会期中に展示替えあり
[前期 10月14日(土)〜11月5日(日) / 後期 11月7日(火)〜26日(日)]
会場:石川県立美術館(石川県金沢市出羽町2-1)、国立工芸館(石川県金沢市出羽町3-2)
開館時間:9:30〜18:00(入館は閉館30分前まで)
休館日:11月6日(月)
観覧料(2館共通券):一般 1,500円(1,200円)、大学生 1,000円(800円)
※高校生以下、18歳未満、障害者手帳の提示者および付添者(1名)は無料
※( )内は20名以上の団体料金・割引料金
※65歳以上は団体料金・割引料金
※いしかわ文化の日(10月15日(日))、文化の日(11月3日(金・祝))は団体料金・割引料金
【問い合わせ先】
・石川県立美術館
TEL:076-231-7580
・国立工芸館
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル 9:00〜20:00)