3年生の中島輝道(TERUMASA NAKAJIMA)は、同校のアニュアル・ショー2日目にLouis賞とChristine Mathys賞を同時受賞した。今後の活躍に期待が高まる。
コレクションはデュマ・フェスの小説「椿姫」からのインスピレーション。小説のテーマである「偏見」をレースに落とし込み、レースのクラシックなイメージを変えて、新しいレースの形を表現してみせた。日本とスイスのメーカーから提供されたレースを使用。セクシーになりがちな総レースの洋服を、ディテールにマスキュリンな要素を取り入れることでスタイリッシュに見せた。フリルに包まれた靴も白鳥のように美しい。
中島は日本でインテリアを学んでいたが、大学時代ロンドンへの交換留学でファッションに興味を持った。マルジェラがカビを繁殖させたコレクションを京都で見て衝撃を受け、ファッションの道へ進むことを決意したという。数々の有名デザイナーを発掘してきたセレクトショップ「Louis」のウィンドウに飾られたコレクションは、初夏の陽気に純白のレースがひときわ輝いていた。