メアグラーティア(meagratia)の2024年春夏ウィメンズ&メンズコレクションが2023年8月29日(火)、楽天ファッションウィーク中に発表された。
人々に花の姿を重ね、花の変化する様態からデザインソースを得ているユニセックスブランド・メアグラーティア。今季のテーマ「Delicate erosion」では、時を経るごとに伸びていく“根”など花が成長する過程で生じる「侵食」を表現した。“花と根の相互しあう関係性”をワードローブへと落とし込んだコレクションを展開する。
今季を象徴するのは、地に蔓延る根を表したように染められたシャツとパンツ。しなやかに体躯にフィットする素材で、花である纏う人に自然なエレガンスをもたらす。また、裾部分を“葉や花びら型”にくり抜いた半袖シャツ、葉っぱのような不規則な柄を立体的に施したパンツなど、植物モチーフを取り入れたルックも散見された。
枝垂れた枝を体現した、繊細な“ほころび”のディテールも今季ならでは。例えば、ライトブルーとストライプを組み合わせたシャツや、ブラッグ・グレー・ブルーを不規則に合わせたパッチワークのニット。いずれの生地にもほつれた糸やダメージを加えることで、これから少しずつ咲き始める“蕾のほころび”を暗に示しているようだ。
カラーパレットは、ブラックやオフホワイト、錆びたようなグレーなどベーシックカラーを主に採用。ラベンダーの藤の花をプリントしたショールをはじめ、パープルデニムのセットアップ、夜空を思わせる紺のジャケット、濃いブルーのオールインワンやロングシャツなど、時間とともに移りゆく空の色や植物にインスパイアされた寒色系の差し色でまとめている。