京急線品川駅の鉄道施設に伴う、品川駅街区地区の開発をスタート。歩行者ネットワークなど、「えき」と「まち」をつなぐ一体的な都市基盤整備を進める。
品川駅周辺においては、2027年以降のリニア中央新幹線の開通をはじめ、品川駅周辺地区⼟地区画整理事業やJR品川駅北⼝駅改良、京急線品川駅の地平化、国道15号・品川駅⻄⼝駅前広場の整備など、品川駅周辺の各開発・整備が進んでいる。
それぞれの都市基盤整備を通じて、乗り換え利便性の向上や、歩⾏者ネットワーク形成、歩⾏者滞留空間の確保といった課題点を改善しつつ、より多彩にヒト・モノ・コトが行き交うことのできるような空間づくりを目指す。
品川駅を1つの国際交流拠点として、“駅直上”の便利な立地を生かした施設を品川駅北街区から南街区を横断するようにして新たに創出。賑わいを生み出す施設や宿泊施設、屋上広場など、多様な機能を実現できる駅直結型の施設を生み出す。施設内には会議や打ち合わせなど、ビジネス利用のできる施設を備える他、⼀般利⽤者も気軽に⽴寄ることのできる、品川駅周辺エリアの情報発信施設も配置する。
情報発信施設では、品川駅を訪れた国内外の人に向けて、⽇本各地の魅⼒や、「⾼輪築堤」・品川駅周辺の歴史・⽂化の魅⼒を体験型展示などを通じて発信。また、日本初の鉄道開業時に海上に築かれた鉄道構造物である「⾼輪築堤」を保存し、隣接した建物を活用しながら公開する空間も用意する。
品川駅周辺における「東⻄・南北⽅向の歩⾏者ネットワーク」や、JR線・京急線・地下鉄新駅など各種交通機関や駅前広場を結ぶ「立体的な歩行者動線」の整備、確保により、品川駅とその周辺の“交通結節機能”をより一層強化していく。
加えて、植物を配した広場も整備。建物屋上を活用した中央屋上広場は、緑あふれる憩いの空間として開放し、北口歩行者広場にも植物を配置予定だ。また、北街区から南街区にかけての⻄側ファサードは壁面緑化するなど、品川駅の各街区で連携しながら合計約8,800㎡の緑化を図る。
【詳細】
品川駅街区地区 都市計画
計画地:東京都港区⾼輪3丁⽬、港南2丁⽬各地内
地域地区等:商業地域、準⼯業地域/防⽕地域/品川駅周辺地区地区計画
・北街区
⼯期(予定):2025年度〜2030年度
主要用途:事務所、店舗、 駅施設、駐⾞場等
階数/最⾼⾼さ:地上28階地下3階/約150m
・南街区(南-a)
⼯期(予定):2025年度〜2036年度
主要用途:事務所、店舗、宿泊施設、集会場、駅施設、駐⾞場等
階数/最⾼⾼さ:地上28階地下2階/約150m
・南街区(南-b)
⼯期(予定):2030年度〜2032年度
主要用途:事務所、店舗、駐⾞場等
階数/最⾼⾼さ:地上9階地下1階/約47m