山本結子…有村架純
宣政を取材するテレビリポーター。とある過去を抱えており、宣政とIABPバルーンカテーテル誕生の秘密を追いかけている。
石黒英二…光石研
人工心臓の研究を続けている東京都市医科大学の教授。工学的なものづくり分野において豊富な知識を持つ宣政を受け入れサポートするが、人工心臓の実用化を巡る方針で宣政と対立することも。
佐々木肇…上杉柊平
東京都市医科大学の日本心臓研究所の研究医。技術者である宣政のアイデアと熱量に感銘を受け、昼夜問わず研究を重ね、臨床試験を目指そうとする。
柳玲子…徳永えり
東京都市医科大学の日本心臓研究所の研究医。 佐々木たちと同じく宣政の存在に圧倒され、人工心臓の開発に向け行動を共にしていく。
桜田純…満島真之介
学生に紛れて東大の医学講義を受けていた宣政が出会う博士。 医療界の法則、ルールなど、全く知識のない宣政の相談に乗る。
川野由希…戸田菜穂
宣政の娘・佳美が入院している小児病室の隣のベッドで先天性心疾患と闘っていた少女の母親。
主演を務めるのは、映画『月の満ち欠け』で日本アカデミー賞優秀主演男優賞の4度目の受賞を果たした大泉洋。監督の月川翔とは初タッグとなる。
大泉は『ディア・ファミリー』の出演に際し、「脚本を読んだ時『私の命はもう大丈夫だから、その知識を苦しんでいる人のために使って』という台詞に心を突き動かされました。自分も子供の親として、引き受ければとても苦しい撮影期間になるということは予想できましたが、娘の命を救いたいという一心で立ち上がり、絶対に諦めないこの家族の強さが観た人を必ずや勇気づけてくれると信じて、出演を決めさせていただきました」とコメントを寄せている。
映画『ディア・ファミリー』のメガホンを取るのは、『君の膵臓をたべたい』、『君は月夜に光り輝く』、『劇場版 そして、生きる』といった死生観にまつわる作品を世に送りだしてきた月川翔。キャスト陣とともに筒井家の面々と対話をしながら世界観を構築し、1970年代、80年代、90年代、2000年代と4つの時代を完全再現している。
なお、筒井家の歴史を紐解くような物語構成は、ノンフィクション作家の清武英利による緻密な取材リソースがもとになっている。清武英利は映画のモデルとなった筒井宣政と20年以上にわたり親交を重ねながら取材を続けてきた。脚本は、『糸』、『ラーゲリより愛を込めて』などを手掛けてきた林民夫が手掛ける。
主題歌は、Mrs. GREEN APPLE(ミセス・グリーン・アップル)が映画『ディア・ファミリー』ののために書き下ろした楽曲「Dear」。劇中に登場する家族の背中を押すような前向きな歌詞と壮大なアレンジで奏でる、未来へのパワーあふれる楽曲だ。ボーカル/ギターの大森元貴は「Dear」について、「地に足がついて芯が一つ通っているような楽曲です」とコメントを寄せている。
“ただ娘の命を救いたい”、その一心だった。生まれつき心臓疾患を持っていた幼い娘・佳美は余命10年を突き付けられてしまう。日本中どこの医療機関に行っても変わることのない現実。そんな絶望の最中、小さな町工場を経営する父・宣政は「じゃあ俺が人工心臓を作ってやる」と立ち上がる。医療の知識も経験も何もない宣政の破天荒で切実な思いつき。娘の心臓に残された時間はたった10年。何もしなければ、死を待つだけの10年。坪井家は佳美の未来を変えるために立ち上がる。絶対にあきらめない家族の途方もなく大きな挑戦が始まる。
作品詳細
映画『ディア・ファミリー』
公開日:2024年6月14日(金)
原作:清武英利「アトムの心臓『ディア・ファミリー』22年間の記録」(文春文庫)
監督:月川翔
脚本:林民夫
音楽:兼松衆
出演:大泉洋、菅野美穂、福本莉子、新井美羽、上杉柊平、徳永えり、満島真之介、戸田菜穂、川栄李奈、有村架純、松村北斗、光石研
配給:東宝