映画『少年と犬』が2025年3月20日(木・祝)に公開。高橋文哉と西野七瀬がW主演を務める。
映画『少年と犬』は、第163回直木賞を受賞した、馳星周による同名小説が原作。「少年と犬」は、震災で飼い主を亡くした1匹の犬・多聞(たもん)と様々な背景を抱えた人々の触れ合いを描いており、6つのエピソードで構成された短編連作小説となっている。あらゆる人々の心に寄り添う感動の物語は、読者のあいだで“現代版フランダースの犬”と称されるなど大きな話題を呼んだ。そんな「少年と犬」が、高橋文哉と西野七瀬のW主演で実写映画化。
多聞(たもん)
震災から程なくして、まだ大きな爪痕の残る東北で和正と出会った犬。和正の元を離れた後、滋賀に住む美羽と出会う。“大切な何か”を探して西の方角を見つめており、「たった1人の大切な人」と再び出会うために走り続ける。
中垣和正(なかがき かずまさ)…高橋文哉
東日本大震災後の貧困に苦しむ生活の中、犬の多聞と出会う。家族のために被災地で窃盗団のドライバーに手を染め、その混乱の中で多聞は姿を消すが、滋賀にいる多聞の後を追い、美羽と出会う。多聞、美羽と共に過ごす中で、多聞が<西の方角>を見つめ続けていることに気づき、多聞を目的地へと連れていくため旅に出る。
須貝美羽(すがい みわ)…西野七瀬
悲しい秘密を抱えながら、デートクラブで働く。多聞のことを“レオ”と呼んでいる。多聞と出会ったことで、本当の自分を取り戻してゆくのだが……。
沼口正…伊藤健太郎
和正の地元の先輩。仙台で和正に窃盗団の運転手という危険な仕事を斡旋する。
中垣麻由美…伊原六花
和正の姉。認知症の母を介護しながら働いている。和正が犯罪で金銭を得たと知り、激高する場面も。
内村徹…斎藤工
震災で飼い主を失った多聞にとって「たった1人の大切な人」である少年・光の父親。
内村久子…宮内ひとみ
徹の妻であり、少年・光の母親。
片野弥一…柄本明
山奥に住み、不治の病に侵された猟師。