特別展「たばこ屋大百科 あの店頭とその向こう側」が、東京のたばこと塩の博物館にて、2024年2月17日(土)から4月7日(日)まで開催される。
日本のたばこ屋には、通りに面したショーケース付きのカウンターというイメージが浸透している。このように全国に似通った店頭が広がった背景には、日本では明治37年(1904年)、たばこが専売制となり、専売局から指定を受けた者だけがたばこを販売できる仕組みが整えられていったことを挙げることができる。
専売制の施行によって、たばこの製造と販売は完全に分離され、たばこ屋は専売局の製造するたばこを全国統一価格で販売するというスタイルへと変化。こうして指定を受けた小売店には、店頭のしつらえや商品の並べ方について細かな指示が与えられた。さらに、昭和時代初期には各地で小売店による販売組合の設立が進み、ショーケースといった販売用具の共同購入が行われるようになったため、たばこ屋の店頭は似通った形へと整えられていったのだ。
特別展「たばこ屋大百科 あの店頭とその向こう側」では、幕末・明治時代初期から昭和時代にいたる、たばこの販売と流通の変遷を紹介。店頭の写真、看板やノベルティといった販売用具などを展示するほか、大正時代から昭和時代にかけてのたばこ屋の店頭も再現する。
特別展「たばこ屋大百科 あの店頭とその向こう側」
会期:2024年2月17日(土)〜4月7日(日)
会場:たばこと塩の博物館 2F 特別展示室
住所:東京都墨田区横川1-16-3
開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)
休館日:月曜日
入館料:大人・大学生 100円、満65歳以上 50円、小学・中学・高校生 50円
【問い合わせ先】
たばこと塩の博物館
TEL:03-3622-8801