池松和男…ベンガル
新妻の祖父。新妻に頼まれ、美鈴の家の木を剪定する。
監督を務めるのは、『恋わずらいのエリー』『弱虫ペダル』などを手掛ける三木康一郎。自ら映像化を熱望し、7年の制作期間を経て実写映画化を実現したという。また、脚本は「透明なゆりかご」や「きのう何食べた?」、NHK連続テレビ小説「おかえりモネ」などの脚本を手掛け、高い評価を得続けている安達奈緒子が担当した。
なお、映画『先生の白い噓』は、通常上映に加え劇映画では初となる「3面ライブスクリーン」でも上映。3つあるスクリーンを横長に繋げたワイドな画角や3つのスクリーンにそれぞれ異なる画を映す演出など、独自の演出を楽しめる。
映画『先生の白い嘘』の主題歌は、yamaの「独白」。本作のためにyamaが作詞を手掛けた新曲で、「消えない傷を抱えながら、自分自身を受容し、散らばった心を少しでも取り戻していけるように願って歌詞を書きました」とコメントを寄せている。
一足先に公開された本編映像は、「人間を2つに分けたとして、必ずどちらかが少しだけ取り分が多い、とわたしは感じている」と主人公の美鈴が心の内に秘める人の不平等さについて語るモノローグから始まる。その後、場面は一転し、美鈴の親友の美奈子と、美奈子の恋人の早藤たちとの居酒屋での穏やかな団らんシーンが映し出されるが、そこには和やかな雰囲気の中に微妙な緊張感が漂う。そして美奈子の突然の婚約発表に、美鈴はぎこちないが祝福の言葉を述べる。
そこからシーンは再び一転、美鈴の職場である高校へと移り変わる。美鈴はいつもどおり学校に行き、生徒たちを教卓から見下ろして密かに自尊心を満たす。そして無機質な表情と声で「それでは授業、始めます」と言い授業を始めるのだった…。
高校教師の原美鈴は、教卓の高みから生徒達を見下ろし観察することで、密かに自尊心を満たし、女であることの不平等さから目を背けていた。ある日、美鈴は親友の渕野美奈子から早藤雅巳と婚約したと告げられる。早藤こそ、美鈴に女であることの不平等さの意識を植え付けた張本人だった。早藤を忌み嫌いながらも、早藤の呼び出しに応じてしまう美鈴。
そんなある日、担当クラスの男子生徒・新妻祐希から衝撃的な性の悩みを打ち明けられ、思わず美鈴は本音を漏らしてしまう。新妻は自分に対して本音をさらけ出した美鈴に魅かれていき……。そして、歪んだ愛憎渦巻く人間模様は思いもよらぬ狂気の世界へと向かっていく。その先で美鈴が見る景色とは。
【作品詳細】
映画『先生の白い噓』
公開日:2024年7月5日(金) 全国劇場&3面ライブスクリーンにてロードショー
出演:奈緒、猪狩蒼弥、三吉彩花、田辺桃子、井上想良、小林涼子、森レイ子、吉田宗洋、板谷由夏、ベンガル、風間俊介
原作:鳥飼茜『先生の白い嘘』(講談社「月刊モーニング・ツー」所載)
監督:三木康一郎
脚本:安達奈緒子
映倫区分: R15