ルイ・ヴィトン(LOUIS VUITTON)が東京・表参道に展開するエスパス ルイ・ヴィトン東京では、アメリカ人アーティスト、ウェイド・ガイトン(Wade Guyton)の個展「THIRTEEN PAINTINGS」を、2024年10月31日(木)から2025年3月16日(日)まで開催する。
ウェイド・ガイトンは、1972年アメリカに生まれ、2000年代初頭よりニューヨークの若手アートシーンで中心的存在となったアーティストだ。従来的な絵画の素材に、デジタル印刷技術を組み合わせる制作で知られており、インクジェットプリンターを駆使した大画面の絵画などを発表してきた。
個展「THIRTEEN PAINTINGS」では、フォンダシオン ルイ・ヴィトンが所蔵する、13点の絵画からなる作品《UNTITLED》を世界初公開。アトリエで撮影した写真や床に置かれたカンヴァス、『ニューヨーク・タイムズ』のウェブサイトのスクリーンショット、制作途中の作品から滴るインクなど、さまざまなモチーフを表した作品を展示する。
ガイトンの作品は、下塗りされたカンヴァスを用いるなど、絵画の伝統的な構造を踏まえつつ、現代の印刷技術を用いることで、独自の表現を生みだしている。その制作は、大型インクジェットプリンターにカンヴァス布を幾たびと通すことで行われる。こうして、モチーフや文字を重ねて印刷するなかで生じるズレやインクの液垂れが、画面を構成する重要な要素となるのだ。
このようにガイトンの制作において、プリンターは複製のための道具であるのではなく、一点ものの絵画を描きだす絵筆のような存在となっている。ガイトンは自ら、「私の作品は版画であり版画ではなく、写真であり写真ではなく、絵画であり絵画ではなく、この不確かな状態にあることを心地よく感じている」と語っている。本展では、ガイトンならではの絵画表現にふれることができるだろう。
ウェイド・ガイトン「THIRTEEN PAINTINGS」展
会期:2024年10月31日(木)〜2025年3月16日(日)
会場:エスパス ルイ・ヴィトン東京
住所:東京都渋谷区神宮前5-7-5 ルイ・ヴィトン表参道ビル 7F
開館時間:12:00〜20:00
※休館日はルイ・ヴィトン 表参道店に準ずる
入場料:無料
【問い合わせ先】
TEL:0120-00-1854