特集上映「映画監督 アンジェイ・ワイダ」が、2024年12月10日(火)から12月26日(木)まで、東京の国立映画アーカイブにて開催される。
アンジェイ・ワイダは、1954年、ドイツ占領下のポーランドを舞台にレジスタンス運動や戦争を描いた長編映画『世代』でデビューした映画監督。社会的・政治的テーマを扱った『地下水道』や、ポーランドの名作文学をもとに紡いだ『灰とダイヤモンド』などで知られ、1981年の映画『鉄の男』では第34回カンヌ国際映画祭のパルム・ドールを受賞している。
特集上映「映画監督 アンジェイ・ワイダ」では、デビュー作『世代』はもちろん、ワイダ初期作品にして初のカラー映画となる『ロトナ』、ジョン・ギールグッド主演の『ザ・コンダクター』など日本劇場未公開作品を含む計14作をラインナップ。『白樺の林』や『ヴィルコの娘たち』といった一部の映画は、貴重な35mmプリントで上映される。
日本とポーランドの合作映画『ナスターシャ』も要チェック。ワイダ自身が演出した舞台劇を原作に、坂東玉三郎が主演、永島敏行が共演を務めた作品で、今回は35mmのニュープリントで上映される。
なお、国立映画アーカイブでは特集上映と連動して、展覧会「映画監督 アンジェイ・ワイダ」を2024年12月10日(土)から2025年3月23日(日)まで開催。2019年にポーランドで行われた展覧会で、初の海外巡回となる今回は、ワイダと日本の深い関係を示す東京展独自の章を加えているのも見どころのひとつ。ワイダの作家像と作品世界を立体的に知ることができる。
特集上映「映画監督 アンジェイ・ワイダ」
開催期間:2024年12月10日(火)~12月26日(木)
※月曜休館
会場:国立映画アーカイブ 長瀬記念ホール OZU [2階]
住所:東京都中央区京橋3-7-6
料金:一般 1,300円、高校・大学生・65歳以上 1,100円、小・中学生 900円、障害者手帳所持者(付添者は原則1名まで)・国立映画アーカイブのキャンパスメンバーズ・未就学児 800円
<上映作品>
『世代』(1954)/『地下水道』(1957)/『灰とダイヤモンド』(1958)/『ロトナ』(1959)/『夜の終
りに』(1960)/『サムソン』(1961)/『すべて売り物』(1968)/『白樺の林』(1970)/『大理石の
男』(1977)/『ヴィルコの娘たち』(1979)/『ザ・コンダクター』(1980)/『鉄の男』(1981)/
『コルチャック先生』(1990)/『ナスターシャ』(1994)
※太字の作品は35mmプリントでの上映
■展覧会「映画監督 アンジェイ・ワイダ」
会期:2024年12月10日(土)~2025年3月23日(日)
会場:国立映画アーカイブ 展示室 [7階]
観覧料:一般 250円、大学生 130円
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)