企画展「ルネ・ラリックのファッション図鑑」が、神奈川の箱根ラリック美術館にて、2025年3月22日(土)から11月30日(日)まで開催される。

ラリック作品とファッション

洗練されたジュエリーやガラス工芸で知られる作家、ルネ・ラリック。1920年代以降にはアール・デコを代表するガラス作家として、インテリアなどを手がけたラリックは、デビュー初期の19世紀末から20世紀初頭にかけては独創的なジュエリー作家として活躍し、飾り襟やハンドバッグといった服飾品をも数多く残している。

デビュー初期のラリックは、オーダーメイドの服飾品を幅広く手がけた。当時のファッションにおいて流行していたのは、同時代の装飾様式アール・ヌーヴォーと呼応する、曲線的なラインのドレスである。ラリックによる服飾品は、細いウエストに流麗なシルエットを求めたアール・ヌーヴォーの装いにマッチするものであったのだ。

企画展「ルネ・ラリックのファッション図鑑」では、箱根ラリック美術館が所蔵するラリック作品を、ファッションの視点から紹介。ブローチ「樹冠の中の女」やコサージュブローチ「バラ」といった作品を展示するほか、20世紀初頭のシルエットのドレスを復元制作し、このドレスにラリック作品を着装して紹介する。

展覧会概要

ルネ・ラリック没後80年 箱根ラリック美術館開館20周年
企画展「ルネ・ラリックのファッション図鑑」
会期：2025年3月22日(土)〜11月30日(日)
会場：箱根ラリック美術館 2階企画展示室
住所：神奈川県足柄下郡箱根町仙石原186-1
開館時間：9:00〜16:00(美術館入館は15:30まで)
休館日：毎月第3木曜日(8月は無休)
※臨時休館の場合あり(最新情報については美術館公式ホームページを確認のこと)
入館料：大人 1,500円、高校生・大学生・65歳以上 1,300円、小・中学生 800円

【問い合わせ先】
箱根ラリック美術館
TEL：0460-84-2255