美術出版社より、『BT BOOKS 初音ミク』が発売された。本書は月刊誌『美術手帖』2013年6月号で特集した、VOCALOID・初音ミクの記事を一部再編集し単行本化したもの。
単行本化にあたり、カイカイキキのアニメスタジオ「STUDIO PONCOTAN」所属イラストレーターのmebaeが、リトゥンアフターワーズ(writtenafterwards)の衣装を着て「七福神」となった初音ミクを描き下ろし。ボックス入りの仕様に加え、特典としてオリジナルポスターやストラップも付属する。歌声合成ソフトウェアとして2007年に登場して7年。いまや「初音ミク」は音楽の分野だけでなく絵、動画、歌詞、小説など、あらゆるジャンルの才能を個人が発揮する「装置」となり、そのムーブメントは日本から海外へと広がっている。
インターネットによって、表現の可能性を押し広げたバーチャル・アイドル「初音ミク」の創出の現場を追い、日本のカルチャーの未来がどこへ向かうのか、注目すべきシーンから、クリエイションの未来を照射した。
【書籍情報】
BT BOOKS 初音ミク 2,000円+税
仕様:A5判 ボックス入り並製
頁:総144ページ カラー
発行:美術出版社
内容:
■PART 1 テクニカル編
ソフトのテクニック解説
初音ミクの描き方
■PART 2 クリエイション編
ボカロP インタビュー
初音ミクの音楽、イラスト、本、DVD、ゲーム
対談:佐々木渉× 川上量生
渋谷慶一郎、冨田勲、片桐孝憲
年表でたどる! 初音ミクの成長史
■PART 3 ストラクチャー編
クリプトン・フューチャー・メディア取材
対談:伊藤博之× 村上隆
論考 ドミニク・チェン ほか