3月11日(金)に発生した東日本大震災による各所の被害状況を考慮して、コレクション発表を延期としていたアンリアレイジ(ANREALAGE)とミントデザインズ(mintdesigns)。この両ブランドに演出家の金子繁孝氏、ヘアメイクの加茂克也氏が加わり、一つの希望に向かって前進していく決意、想いを込めた声明文「A NEW HOPE」を発表した。両ブランドの2011-2012年秋冬コレクションは、ミントデザインズが4月9日(土)、アンリアレイジが4月16日(土)にショー形式で発表される。
‐以下「A NEW HOPE」の内容を抜粋‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
「JFWが主催する東京コレクションは中止となり、私たちを支えている産地は直接の被害を受け、これまで引き継がれてきたファッション産業の流れが途絶えそうになっています。このような状況において私たちが今やるべきことは、その流れを決して止めないことです。私たちの活動が、ファションを大切に想う人々やファッションの未来を信じる人々の新たな希望になればと願いを込め、この活動を『A NEW HOPE』と題します。」
‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐
3月下旬に開催される予定であったアンリアレイジ、ミントデザインズのショーに演出家、ヘアメイクなど共通のスタッフが参加していたことから3月11日以降、両ブランド、ショーの関係者間で何度も話し合い、そして生まれた今回の共通声明文。ブランドの壁をこえて、一つの希望に向かって前進する決意を固めたと言う。
宮城県気仙沼市など東北での生産を行っているアイテムが多く、産地の方々の多くの影響を受けたアンリアレイジ。デザイナーの森永氏は「大変な時期で、JFWは中止となってしまいまい、震災により産地も大きなその影響を受けました。そんな状況で自分たちができることを考えました。1つの希望となるように活動を進めて行きたいです。」「より力ある、未来ある服を発表したいという想いが強くなりました。」と語った。
左)ミントデザインズ(mintdesigns) 2011S/Sコレクション
右)アンリアレイジ(ANREALAGE)、2011年春夏コレクション