2015年ベルリン国際映画祭で銀熊賞(アルフレッド・バウアー賞)に輝いた『火の山のマリア』の日本公開が決定。2016年2月13日(土)より、岩波ホールほか全国で順次公開となる。
本作は、世界的評価を受けて、グアテマラ史上初のアカデミー賞外国語映画賞へのエントリーを果たしたことでも注目されている。
監督を務めたのは、本作が初長編となるグアテマラ出身のハイロ・ブスタマンテ。彼が題材として選んだのは、自身が幼少期を過ごしたマヤ文明の地で力強く生きる先住民たちだ。現地の人々を役者として起用し、グアテマラが抱える社会問題を取り入れながら、ドキュメンタリーのような臨場感を持つ力強い母娘の物語を作り上げた。監督が実際に取材して知り得た事実も含まれ、矛盾をはらむグアテマラの現状が浮き上がる渾身の作品だ。
■ストーリー
17歳になるマヤ人のマリアは、農業を営む両親と共に暮らしていた。一家は貧しく、作物を収穫できなければ借地を追い出されてしまう厳しい境遇。そこでマリアの両親は、地主のイグナシオにマリアを嫁がせようとする。しかし、マリアはコーヒー農園で働く青年ペペに惹かれており、ある日、彼の子どもを宿してしまう。一方、農場では蛇の被害に悩まされていて、強力な農薬も効かず、人々は頭を抱えていた。そんなときにマリアの妊娠が発覚する。
監督・脚本:ハイロ・ブスタマンテ
製作総指揮:イネス・ノフエンテス
出演:マリア・メルセデス・コロイ、マリア・テロン、マヌエル・アントゥン/2015/グアテマラ・フランス/ビスタサイズ/DCP/93分/カラー/カクチケル語・スペイン語/日本語字幕:西村美須寿
原題:『IXCANUL』
提供:GAGA、新日本映画社
配給・宣伝:エスパース・サロウ/映倫G
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