ミラノ・ファッション・ウィーク2017-18年秋冬ウィメンズコレクションが、2017年2月22(水)から27日(月)まで開催された。
プラダ、ジョルジオ アルマーニ、フェンディ、モスキーノといった人気ブランドが集まるミラノコレクション。今季は、アレッサンドロ・ミケーレ率いるグッチが、メンズ・ウィメンズ初の合同ショーを開催。マルニは新クリエイティブ・ディレクターのフランチェスコ・リッソを迎え、新たなスタートを切った。
ドルチェ&ガッバーナのショーには、女優・モデルなど様々なシーンで活躍するミレニアルズたちがモデルとして参加。日本からは、日本人アーティストとして初めて水曜日のカンパネラのコムアイがモデルとして参加した。
そんな最新ミラノ・ファッション・ウィークを5つのキーワードと共に振り返る。
注) ブランド名をクリックすると、コレクションレポートまたはルックがチェック可能。
今シーズンのキーカラーの一つと言えるのがレッド。多くのブランドが赤色に注目していた。フェンディはほぼ全てのルックでレッドのロングブーツを使用。翌日からはショー会場へ訪れる取材陣にも、レッドブーツを身に着ける人が現れるほど話題に。シンプリシティを追求するジル・サンダー、ベーシックカラーを基軸とした今季のトッズも、差し色にレッドを用いている。
該当ブランドをチェック:
フェンディ、トッズ、ジル・サンダー 、N°21、エンポリオ アルマーニ、プラダ
冬らしい小物、マフラーやグローブも注目度の高いアイテム。プラダは、後ろに垂らしたロングマフラーをポイントに、家庭的な温かさでフェミニニティを表現。ファーストルックでは手編みのニットブラトップとコーディネートされていた。ロング&リーンをキーワードとしたディーゼル ブラック ゴールドも、同様にロングマフラーを取り入れている。北欧文化をキーワードにしたマックスマーラは、手袋をコーディネートのアクセントに。
また、サルヴァトーレ フェラガモ、ジョルジオ アルマーニなどメゾンが取り入れていたロンググローブもチェック。
該当ブランドをチェック:
プラダ、ディーゼル ブラック ゴールド、マックスマーラ、サルヴァトーレ フェラガモ、ジョルジオ アルマーニ、ボッテガ・ヴェネタ、ヴェルサーチ、トラサルディ、モスキーノ
デコラティブムードは控えめになり、クラシックに寄った印象の強い今季のミラノ。多くのブランドがテーラードに着目しスーツを揃えていた。メンズ・ウィメンズ合同ショー2度目となるボッテガ・ヴェネタは、紳士服の技法をウィメンズへ、女性服の技法をメンズへと双方に融合。特に、メンズラインは大きな蝶ネクタイをポイントにしたタキシードルックをバリエーション豊富に揃えた。
エンポリオ アルマーニからはリボンや大きなボタンなどでフェミニンに仕上げたジャケットルックが到着。金のエンブレムをアイコンにしたトラサルディのセットアップスタイルも気になるところ。
該当ブランドをチェック:
ボッテガ・ヴェネタ、ジョルジオ アルマーニ、エンポリオ アルマーニ、トラサルディ、サルヴァトーレ フェラガモ、マックスマーラ、プラダ、ドルチェ&ガッバーナ、ディーゼル ブラック ゴールド、ヴェルサーチ、N°21、マルニ、ジル・サンダー
全体的にシルエットはボリュームダウン。すっきりとしたフォルムが主流になるも、アウターだけは重量感を残して存在感のあるピースを残したブランドが多数。特に、鮮やかなファーコートは様々なシルエットで登場していた。
エレガンス・コンサバティブに寄った新生マルニからは、パステルカラーのファーコートが展開。「EQUALITY」「COURAGE」といったロゴで強いメッセージを発信したヴェルサーチからは、ロゴウェアに負けないパンチの効いたオレンジ×ブラックのファーコートが。MSGMは、スポーツテイストのファーライダースを揃え、パキッとした水色で勝負に出た。