sacai(サカイ)の2018年春夏メンズコレクションが、2017年6月24日(土)にフランス・パリで発表された。
どのカテゴリーにも属さないsacaiのハイブリッドな服は、国境も超えて表現された。
まず、目に留まったのがウエスタンモチーフ。ジャケットにはフリンジをあしらい、収縮したダウンベストとパンツの形を合体させ、新解釈のスーツを提案。シャツは、素材に光沢感を与えることで上品なアイテムへと昇華する。さらに、ウエスタンブーツを合わせて、軽快な足元を演出している。
ノルディック柄は、打って変わってほっこり温もりある印象。さらに加わる表情豊かなテキスタイルには、フロック加工のベルベット、なめらかなシルク、ボリュームのあるサマーツイードが登場する。
普遍的なミリタリーやアウトドアといったテイストは、コレクションの中でミックスされてコンテンポラリーな新ジャンルへと転換。ミリタリーと言っても、アーミーパンツには光沢のある上品なカットソーを合わせている。あるいは、アウトドアは、コンセプチュアル・アートの創始者ローレンス・ワイナー(Lawrence Weiner)のタ イポグフィー・アートワークを取り入れてたモードなアイテムで再解釈している。
進化を続けるsacaiのハイブリッドは、今シーズンになって、より一層たくさんのものを巻き込むことに成功した。国境も季節も関係ない。まさに“究極のハイブリッド”を提案しているようだ。