映画『プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード』が、2017年12月2日(土)に公開される。
世界中で親しまれ、数々の名曲を生み出した偉大なる音楽家・モーツァルト。生誕260年を記念して制作された本作は、『カッコーの巣の上』(75)で知られるミロス・フォアマンが監督し、アカデミー賞8部門を受賞した映画『アマデウス』(84)以来の本格的なモーツァルト映画となる。
そんな本作は、1787年にモーツァルトがプラハで「ドン・ジョヴァンニ」を初演したという史実に着想を得た作品。猟色家ドン・ジョヴァンニを主人公にしたオペラ創作の背景で繰り広げられる、華麗なる恋と陰謀のストーリーが、プラハの上流階級を舞台に描かれる。
1878年、チェコ・プラハはオペラ「フィガロの結婚」の話題で持ちきりだった。上流階級の名士たちは、モーツァルトをプラハに招き新作を作曲させようと決める。その頃、モーツァルトは三男を病で亡くし失意のどん底にあり、陰鬱な記憶に満ちたウィーンを逃れるために、喜んでプラハにやってきた。
友人ヨゼファ夫人の邸宅に逗留して、「フィガロの結婚」のリハーサルと新作オペラの作曲にいそしむモーツァルト。やがて、彼は、「フィガロの結婚」のケルビーノ役に抜擢された若手オペラ歌手のスザンナと出会い、その美貌と才能に大いに魅了される。一方、スザンナもモーツァルトが妻帯者と知りながら、その天才ぶりに引き付けられずにはいられなかった。急速にその距離を縮める二人。しかし、オペラのパトロンであり、猟色家との噂のあるサロカ男爵もまた、スザンナを狙っていた。そして、三人のトライアングルは、愛と嫉妬と陰謀の渦に引き込まれてゆく。
主演のモーツァルト役を演じるのは、イギリス・ウェールズ出身のアナイリン・バーナード。クリストファー・ノーラン監督映画『ダンケルク』にも出演する、新進気鋭の俳優だ。そのほか、悲運の歌姫スザンナ役を『高慢と偏見とゾンビ』のモーフィッド・クラーク、悪の男爵サロカ役を『ハイ・ライズ』の名優ジェームズ・ピュアフォイが演じる。
映画の鍵となる傑作オペラ「フィガロの結婚」「ドン・ジョヴァンニ」を初めとする音楽を演奏するのは、プラハ市立フィルハーモニー管弦楽団。映画の舞台であるプラハを本拠地とする歴史あるオーケストラが、華麗なる演奏で作品に華を添える。
なお、撮影は中世の街並みが色濃く残るプラハ市で全編ロケを敢行。チェスキー・クルムロフ城劇場をはじめ、実際にモーツァルトが訪れた市街や建物を映画の舞台として再現している。
映画『プラハのモーツァルト 誘惑のマスカレード』
公開日:2017年12月2日(土)
監督:ジョン・スティーブンソン
出演:アナイリン・バーナード、モーフィッド・クラーク、ジェームズ・ピュアフォイ、サマンサ・バークス
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