2012年2月21日~23日に科学技術館で開催された、ファッション・デザインの合同展示会"rooms24"。テーマに「冒険-BOUKEN」を打ち出した"rooms24"は300以上に及ぶ国内外のデザイナーやブランドを迎え、大勢のファッション関係者・メディアで賑わった。
会場全体は、プロダクト・エリア、アクセサリー・エリア、ファッション・エリア、ゴールド、イエローブースと大きく5つに分けられ、その他にもトランスフォーマーのグッズなどが並ぶプレゼンテーション・ブースや、クリエイターとバイヤーがリラックスして商談できるラウンジスペースなどが用意された。広い会場内は、まるで遊園地の巨大迷路のようなスペース構造になっており、まさにファッションを“冒険”できるような会場作りだ。“rooms”が単なる合同展示会に収まらず、国際的ファッション業界人のコミュニケーションの場としての役割も果たしている点もイベントの大きな魅力のひとつと言える。
プロダクト・エリアには、デスクを可愛く彩るステーショナリーやパフュームキャンドル、トートバックなどのシーズンレスな雑貨が並ぶ。中には実際にシューケアの実演や、直接鉢植えが出来るフェルトバッグなど、ユニークな展示も見られた。
ブランド数最多のアクセサリーコーナー内には、今回初の参加国となるドバイにクローズアップした5ブランドが集められたコーナーを発見。ドバイブランドのうちのひとつ、ザーヤン(Zayan)は、日本が大好きというザヤン・ガンドール(写真左)がデザイン、鮮やかに染め上げられたプレミアムシルクやカシミアなどの高級素材で、ふっくらとしたシルエットでポップ&ラグジュアリーなスタイルを提案する。ほかにもアクセサリーブランドのマー マー(Mar Mar)など、中東ドバイらしいオリエンタルな空気をカジュアル&ポップに落とし込んだアイテムが多く並んだ。
続いての注目ブランドはイッセイ ミヤケ(ISSEY MIYAKE)の2012年春夏コレクションのヘッドドレスを担当したことでも知られるクリストフ コパンス(CHIRISTOPHE COPPENS)。ベルギー王室御用達ブランドとしても知られる。建築物からインスパイアされたという、アートな帽子やショールなどが展示されていた。ブランド20周年を記念した2冊組のアートブックも5月の発売予定に先駆けて閲覧することができた。中には過去の作品や帽子をかぶるセレブの写真などが収められている。
展示会場の最後を締めくくるのは、一面の真白の世界が印象的な、謝仁欣(Dario Hsieh)の作品が展示される台湾コーナー。自然の動物との共存を「ハグ」で表現したという、まるでスーツが動物と一体となったような作品が並んだ。