サスーン・カットと言われる斬新なカットと確かな技術で一世を風靡、VOGUEの表紙をかざり、ロマン・ポランスキー監督『ローズマリーの赤ちゃん』ではミア・ファローのヘアカットを担当するなど、60年代スウィンギング・ロンドンのファッション・シーンを牽引したヘア・スタイリスト、ヴィダル・サスーン(Vidal Sassoon)。その功績は、未だ「どんな斬新なヘアスタイルを作っても、既にヴィダルがやっている」と言わしめるほど。そのヴィダル・サスーンのドキュメンタリー映画が2012年5月26日(土)より全国で順次公開される。
ロンドンの孤児院で育ち、ユダヤ人排斥の波の中で、戦争と貧困を生き抜き、国際的な名声をおさめるに至ったヴィダル・サスーン。情熱と努力をもって旧態依然とした美容界に革命を起こしていく。ハサミ1つで世界のファッションを変えたひとりの男の軌跡を、サスーン本人のほか、盟友マリー・クワントやVOGUEのグレイス・コディントンなど、友人、家族、元スタッフなどのインタビューで辿ったドキュメンタリーとなっている。
【映画情報】
ヴィダル・サスーン
監督 : クレイグ・ティパー / プロデューサー : マイケル・ゴードン、ジャッキー・ギルバート・バウアー
アートディレクター : スティーヴ・ハイエット / 脚本 : へザー・ゴードン
キャスト : ヴィダル・サスーン、マリー・クワント、グレイス・コディントン 他
(アメリカ/2010年/英語/91分)
2012年5月26日(土)より渋谷アップリンク、 銀座テアトルシネマ、新宿武蔵野館ほか、全国順次公開