「ルーベンス展ーバロックの誕生」が、2018年10月16日(火)から2019年1月20日(日)まで上野・国立西洋美術館にて開催される。
ペーテル・パウル・ルーベンス《パエトンの墜落》1604/05年 油彩/カンヴァス ワシントン、ナショナル・ギャラリー
Courtesy National Gallery of Art, Washington
「ルーベンス展ーバロックの誕生」は、バロック様式が栄えた17世紀ヨーロッパを代表する画家、ペーテル・パウル・ルーベンスの作品を展示する。また本展は、彼の作品に大きな影響を与えたといわれる"イタリア美術"との関わり合いにもフォーカス。
古代彫刻や16世紀のイタリアの芸術家の作品、そして同時代以降のイタリア・バロックの芸術家たちの作品が併せて展示され、ルーベンスがイタリアのバロック美術から何を学んだのか、また、その後のイタリア美術界にどのような影響を与えたのかを、作品を通して感じることができるのだ。
ペーテル・パウル・ルーベンス《クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像》1615-16年 油彩/板で裏打ちしたカンヴァス
ウィーン、リヒテンシュタイン侯爵家コレクション©LIECHTENSTEIN. The Princely Collections, Vaduz-Vienna
ルーベンス晩年の裸婦表現に大きな影響を与えたティツアーノ作品の模写である《毛皮をまとった婦人像》をはじめ、愛娘を描いた肖像画《クララ・セレーナ・ルーベンスの肖像》や、多くの描き直しが見られ構成に注力したであろう《パエトンの墜落》など数多くの作品が来日。
作品は「1章 ルーベンスによる古代美術とイタリア美術の学習」から「7章 神話の叙述」までの全7章構成で展示される。イタリア芸術家の作品とともにジャンルごとの細分化をすることで、ルーベンス作品のルーツから表現の幅広さ、宗教画などテーマ性の強い作品においての彼の考え方などを分かりやすく紹介している。
さらに、日本ではアニメ『フランダースの犬』で一躍有名となった聖母大聖堂の《キリスト昇架》、《キリスト降臨》、《聖母被昇天》を4Kカメラで撮影し、原寸大に近い大きさで展示。国立西洋美術館内ロビーにてネロとパトラッシュが最期に見た景色を完全再現する。
【詳細】
「ルーベンス展ーバロックの誕生」
開催期間:2018年10月16日(火)~2019年1月20日(日)
開催場所:国立西洋美術館
住所:東京都台東区上野公園7-7
開館時間:9:30〜17:30(金曜、土曜日は20:00まで。ただし11/17は17:30まで)
※入館は閉館の30分前まで
休館日:月曜日(ただし12/24、1/14は開館)、12/28~1/1、1/15
チケット:当日券 一般 1,600円(1,400円)/大学生 1,200円(1,000円)/高校生 800円(600円)
※()内は団体料金(20名以上)
※中学生以下無料
※心身に障害のある人とその付添者1名は無料(入館の際に障害者手帳を提示)
【問い合わせ先】
TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)