『引っ越し大名!』の製作には、日本を代表する狂言師・野村萬斎と、落語家・立川志らくも参加。野村萬斎は、劇中で星野源や、高橋一生、高畑充希らが唄う、原作には登場しない映画オリジナル曲“引っ越し唄”の振り付けを担当した。立川志らくは本編のナレーションを担当し、落語家ならではの語り口で作品を彩る。
監督は犬童一心。これまで『ジョゼと虎と魚たち』『グーグーだって猫である』『のぼうの城』などを手掛けてきた。
映画『引っ越し大名!』の主題歌を担当するのは、奥田民生率いる人気ロックバンド・ユニコーン。本作のために書き下ろしたという新曲「でんでん」は、星野源演じる主人公・春之介の渾名が「カタツムリ」であることに因んでいるという。
またこの楽曲を聞いた星野源は「人間と日本と季節を感じる、『引っ越し大名!』にぴったりの素晴らしい主題歌でした。」と絶賛。気になる音源の一部は、本予告からもきくことが出来る。
引っ越しは・・・戦でござる!
姫路藩書庫番の片桐春之介は、人と話すのが苦手で、いつも書庫にこもりっきりで本ばかり読んでいるので、周囲から「かたつむり」とあだ名される引きこもり侍だった。あるとき、藩主の松平直矩(なおのり)は、江戸から国替えを言い渡される。これまでの度重なる国替えで藩の財政事情は苦しいというのに、減封まで言い渡された上、行先は遠く離れた豊後(大分県)の日田。
藩まるごとの引っ越しという、参勤交代をはるかに上回る莫大な金額が必要な一大事業。これを成し遂げるには、引っ越し奉行の手腕にかかっている。しかし前任者はその激務が原因で亡くなっていた。お国最大のピンチに、いつも本ばかり読んでいるのだから引っ越しの知識があるだろうと、なぜか春之介に白羽の矢が立ってしまう。
国替えと減封による人減らし。無理難題とも言える大役に怖気づく春之介だったが、幼馴染で武芸の達人・鷹村源右衛門の説得もあり、嫌々引き受ける羽目になる。しかし、引っ越しの経験がない春之介は、どこから手をつけて良いか見当がつかない。そこで、前任の引っ越し奉行の娘である於蘭に助けを借りに行く。最初は父親の死の原因を作った藩に恨みを持っていた於蘭だが、春之介の優しさと頼りなさが放っておけずに手を貸すことになる。
こうして源右衛門たち仲間の協力や於蘭の厳しい引っ越し指南に助けられて引っ越しの準備が始まった!与えられた期限は3か月。果たして春之介はこの一生一大の大仕事を知恵と工夫で無事に成し遂げ、国を救うことができるのだろうか?!
『引っ越し大名!』
公開:2019年8月30日(金) 全国公開
出演:星野源、高橋一生、高畑充希、小澤征悦、濱田岳、西村まさ彦、松重豊、及川光博、富田靖子、山内圭哉、正名僕蔵、丘みどり、飯尾和樹、中村靖日、斉藤暁、岡山天音、松岡広大、和田聰宏、矢野聖人、鳥越壮真、向井理
原作:土橋章宏「引っ越し大名三千里」(ハルキ文庫 刊)
監督:犬童一心
脚本:土橋章宏
配給:松竹