グッチ(GUCCI)がデヴィッド・クローネンバーグ監督の新作映画「コスモポリス」(Cosmopolis)でロバート・パティンソンの衣装を特別提供した。2012年5月25日(金)にカンヌ国際映画祭でプレミア上映された同映画においてパティンソンは、グッチのシグネチャーシルエットのひとつであるノッチドラペル 2ボタンのブラック シニョリーアスーツに身を包んで登場した。
今回グッチとコラボレートした衣装デザイナーであるデニス・クローネンバーグはトロントを活動の拠点としており、「クラッシュ」「インクレディブル・ハルク」「ア・デンジャラス・メソッド」などの作品で知られている。「脚本を読んでロブの役のイメージが固まりました。それには、エレガントで高価なスーツ、ホワイトシャツ、スリムタイが必要だったのです。頭のてっぺんから爪先までコレクションで決めているロバート-グッチの協力なしには、このイメージを実現することはできなかったでしょう」とクローネンバーグは語っている。
左)フリーダ・ジャンニーニによるスケッチ
Courtesy of Gucci
ロバート・パティンソン演じる若き億万長者のトレーダー、エリック・パッカーは、車でマンハッタンを移動して一日を過ごしている。交通渋滞や迫り来る破産の危機に目もくれず、散髪にも愛用のストレッチリムジンで向かう生活。大統領の車列通過、セレブの葬儀、デモなどで生じる待ち時間には、ビジネスでもプライベートでも、相手を豪華なハイテクカーに招き入れる。財政破綻の時がせまるなか、パッカーは皮肉にも顧客と自身の財産を賭けてギャンブルをすることになる…
右)カンヌ映画祭でグッチを着用したロバート・パティンソン