グッチ(GUCCI)を創業した“グッチ一族の”崩壊を描いた映画『ハウス・オブ・グッチ』が、2022年1月14日(金)に公開。主演レディー・ガガ、監督はリドリー・スコットが務める。
イタリアを代表するファッションブランドのグッチ。その歴史は深く、1921年に創業者のグッチオ・グッチがフィレンツェにレザーグッズ専門のファクトリーとショップをオープンしたことから始まる。その後もそのブランドのアイデンティを引き継ぎ、近年では2015年にアレッサンドロ・ミケーレがクリエイティブ・ディレクターに就任。世界中から愛されるグローバルブランドとして、多くの注目を集めている。
今回リドリー・スコット監督がフォーカスを当てるのは、そんな人気ブランドの舞台裏で繰り広げられていた華麗なるグッチ一族の崩壊の物語。ファミリー経営を行っていたグッチは、華々しい大成功をおさめながら、一方一族の間ではブランドの株や経営を巡って、内部間での争いが絶えなかったのだ。映画の中では、創設者 グッチオ・グッチの<孫世代>を中心に、当時ブランドのトップの座に就いていた孫の1人 マウリツィオ・グッチが、1995年にマフィアによって暗殺された事件を描く。
そんな『ハウス・オブ・グッチ』で主演を務めるのは、『アリー/ スター誕生』で歌唱力はもちろん、演技力に高い評価を得たレディー・ガガ。マウリツィオ・グッチの妻であり、暗殺事件の黒幕といわれるパトリツィア・レッジアーニを演じる。
レディー・ガガは、役作りのために「イタリア 語なまりの英語を半年もの間訓練し、ジャーナリストのごとくパトリツィアの人生を掘り下げた」というほど熱意を込めた演技を披露。その高い演技力は数々の映画祭からも高い評価を得ており、第79回ゴールデングローブ賞では<映画・ドラマ部門>主演女優賞にノミネートされた。
・マウリツィオ・グッチ役(アダム・ドライバー)…アルド・グッチの息子/孫世代
グッチ創業者のグッチオ・グッチの孫で、アルド・グッチの息子マウリツィオ・グッチ。グッチ一族に生まれながらも内気な性格の持ち主で、元々はブランド経営にさほど興味を示すことがなかった人物だ。本が好きで、法律家を目指していたにも関わらず、グッチの3代目社長に就任。パトリツィアに出会い、恋に落ち、結婚するも、傲慢な彼女の野望に振り回されながら最後は殺害されてしまう。
・パオロ・グッチ役(ジャレッド・レト)…ルドルフォ・グッチの息子/孫世代
アルド・グッチの息子。マウリツィオの従兄弟にあたる。パオロ役のジャレッドは、白髪交じりのハゲ頭に、小太り体系への変貌ぶりが話題となったが、この特殊メイクはジャレッド自身のアイデア。
・アルド・グッチ役(アル・パチーノ)…創業者グッチオ・グッチの三男
グッチの経営陣。
・ルドルフォ・グッチ役(ジェレミー・アイアンズ)…創業者グッチオ・グッチの五男
マウリツィオの父。
・ピーナ役(サルマ・ハエック)...占い師
マウリツィオ殺害計画を共に企てた、パトリツィアが傾倒する占い師。ピーナは身近な人がパトリツィアとマウリツィオを騙そうとしている“信頼の裏切り”が見えると助言。また、グッチ一族という権力社会の中でパトリツィアは女王になれると示唆する。ピーナはパトリツィアの心の支えとして、そしてグッチ家の運命を司る占い師として次第に関係を深めていくことに。演じるのは、アカデミー賞ノミネート経験のある実力派女優サルマ・ハエック。