映画『天才作家の妻 -40年目の真実-』が、2019年1月26日(土)に全国の劇場で公開される。

夫の受賞を機に壊れゆく夫婦の関係

『天才作家の妻 -40年目の真実-』は、ノーベル賞授賞式を背景に、男女間の心の機微をリアルかつ残酷に描き出した心理サスペンス。愛と憎しみの狭間で徐々に壊れゆく夫婦の姿を映し出す本作は、"男女の社会的地位の格差"というテーマにも切り込む。また、ノーベル賞授賞式の知られざる舞台裏が見事に再現されている点にも注目だ。

第76回ゴールデン・グローブ賞 主演女優賞、グレン・クローズが妻役に

本作にはハリウッドの実力派キャストが集結。偉大な作家ながらも大きな秘密を持つ夫ジョゼフを演じるのは、『未来世紀ブラジル』や『パイレーツ・オブ・カリビアン』シリーズなどに出演したジョナサン・プライス。一方、夫を愛しながらも憎しみに駆られる妻ジョーンを演じるのは、6度のアカデミー賞ノミネートの実績を誇る大女優、グレン・クローズ。なお、本作でも第91回アカデミー賞 主演女優賞にノミネート、さらに第76回ゴールデン・グローブ賞 主演女優賞(ドラマ部門)に見事受賞した。

あらすじ

米コネチカット州。とある日、現代文学の巨匠として名高いジョゼフ・キャッスルマンと妻ジョーンのもとに、スウェーデンからジョゼフがノーベル文学賞を受賞したとの吉報が知らされた。授賞式に出席するため、夫妻はスウェーデンのストックホルムを訪れる。ジョーンは、夫の有頂天ぶりと無遠慮な言動の繰り返しに辟易とする。

夫の世話に疲れ、ひとりホテルのロビーに出たジョーンは、ジョゼフの伝記本を書こうとしている記者のナサニエルに声をかけられる。彼は夫妻の過去を事細かに調べ上げており、すでに妻子がいたジョゼフをジョーンが奪い取る形で結ばれたこと。作家としては二流だったジョゼフが、ジョーンとの結婚後に次々と傑作を世に送り出してきたことを言及し始めた。

自らの才能をジョゼフに捧げ続けたジョーンは、"大きな秘密"とともに心の奥底にずっと押しとどめてきた耐えがたい怒りに駆られながらも、複雑な感情をひた隠し、ノーベル賞授賞式の会場へと向かう・・・

【作品情報】
天才作家の妻 -40年目の真実-
公開日：2019年1月26日(土) 新宿ピカデリー、角川シネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMA他全国ロードショー
監督：ビョルン・ルンゲ
脚本：ジェーン・アンダーソン
出演：グレン・クローズ、ジョナサン・プライス、クリスチャン・スレーター
配給：松竹