“家族”をテーマにした、おすすめ映画を特集。洋画・邦画・アニメーション作品の中から、家族の様々なかたちを描いた名作をピックアップしてみた。心温まる感動作から、ほっこりしてしまうコメディ作品まで、様々なジャンルを集めてみたので、是非気分に合わせて気になる作品をチェックしてみてほしい。
第79回アカデミー賞の脚本賞を受賞したロードムービー。黄色のミニバスを使用した長い旅路の中で、崩壊寸前の“でこぼこ”ファミリーが再生するまでの姿をユーモラスに描く。主人公の“ぽっちゃり少女”オリーブと、ちょっぴりファンキーなおじいちゃんの名コンビにも注目だ。
『(500)日のサマー』のマーク・ウェブ監督が手掛ける、“家族愛”を描いた名作。亡き姉から託された姪っ子メアリーを育てるフランクは、彼女が天才的な数学能力の持ち主であることに気付く。メアリーの教育を巡り、フランクと引き離そうとする周囲の大人たち。子供の将来か、それとも愛に満ちた生活かー?2人が迎える感動のラストに、涙した人も多いのでは。
主人公のオギーは、生まれつき外見に障がいを持っている以外は、いたって普通の男の子。学校という“社会”に初めて出ることで、差別や困難を乗り越えるオギーと、常に優しく彼を見守る家族の絆を描き出す。映画は、『ウォールフラワー』のスティーブン・チョボスキーが監督・脚本を担当、ジュリア・ロバーツがオギーの母親役を演じた。
『時をかける少女』や『サマーウォーズ』の細田守監督によるアニメーション作品。人間と“おおかみおとこ”の間に生まれた<おおかみこども>と、人間の母・花との強い絆を描き出す。ラストに子供たちに待ち構えるのは、「人間として生きるのか」「狼として生きるのか」という究極の選択。愛する子供たちを温かく見守る花の姿に、自然と涙が溢れ出す感動作だ。
日本を代表する是枝裕和監督の“家族”を題材にしたヒット作品もピックアップ。なお是枝監督はインタビュー内で、“家族を意識して描いたわけではない”と述べている。
第71回カンヌ国際映画祭最高賞パルムドール受賞作品。東京の下町を舞台に、“犯罪”によって繋がりを持っている、不完全だけれど愛すべき「家族のかたち」を描き出す。映画には今は亡き樹木希林をはじめ、リリー・フランキー、安藤サクラ、松岡茉優ら豪華キャストが参加している。
第39回日本アカデミー賞の最優秀作品賞。物語の舞台は、海の広がる鎌倉の街。そこで暮らす3姉妹のもとに現れた異母妹との、新鮮でリアルな家族の絆を描く。3姉妹役には綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、異母妹役には広瀬すずがそれぞれ演じた。
福山雅治主演、第66回カンヌ国際映画祭審査員賞受賞作品。何もかもが“完璧”に思えた家族のもとに鳴った一本の電話。それは6年間育ててきた息子が、病院で取り違えられた他人の子供だったいう衝撃の事実だった。血か、愛した時間かー。それぞれの家族が選んだ“究極”の選択とはー?
宮沢りえ主演、“余命宣告”を受けた母・双葉が、死ぬまでに「絶対やっておくべきこと」を決め、家族と真正面から向き合う力強い姿を描く。ぶつかり合いながらも、これまでよりずっと強い絆で結ばれる家族の姿、そして最期を迎える母の為に決めた“感動”のラストに注目だ。
草彅剛主演の『台風家族』は、ブラックユーモア溢れる"ある一家の真夏の1日"を描いた物語。銀行強奪事件で姿をくらました両親の“仮装葬儀”を行うために集まったのは、一癖も二癖もある兄弟たち。彼らが織りなす“苦笑”と“共感”そして“衝撃の愛のラスト”に期待してほしい。
『湯を沸かすほどの熱い愛』の中野量太が、中島京子の『長いお別れ』を映画化。認知症になった厳格な父が、日に日に記憶を失っていく姿に戸惑いながらも、家族のありかたや自分自身を見つめ直していく娘たちの姿を描く。家族役には蒼井優や竹内結子らが出演した。
息子である事を隠して、父とオンラインゲームをプレイする日々を綴ったブログが映画化。これまですれ違ってきた親子が、オンラインゲームで共に旅を重ねることで、一風変わった新しい家族の形を描き出す。親子役は、坂口健太郎×吉田鋼太郎が演じたことでも、公開当時話題を集めた。
バツイチ&再婚をした主人公の信は、一見良きパパを装いながらも、妻の連れ子とは全くうまくいっていない。そして妻との間に生まれる新しい命ー。一つ屋根の下で、ぶつかり合いながらも成長していく、リアルな家族の物語が描かれる。
19世紀後半を舞台に、マーチ家の四人姉妹の成長を描いた小説『若草物語』の実写化作品。南北戦争という暗い時代背景を持ちながら、優しい心を忘れずに健気に暮らす姉妹の絆を描き出す。シアーシャ・ローナンやエマ・ワトソンら、豪華キャストが揃う美しい姉妹たちからも目が離せない。
第91回アカデミー賞3部門受賞作品。1970年代のメキシコ・ローマ地区を舞台に、ある家政婦の視線から映し出す、心揺さぶる家族の愛の物語を描き出す。映画を手掛けたのは、『ゼロ・グラビティ』で知られるアルフォンソ・キュアロン監督。物語には、彼の自伝的な要素も含まれているという。