そんな機能面はもちろんのこと、大自然に溢れる旅路の中で“美しく見える”ドレス作りにも注力したと話す、デザイナーのブリタ二ー。
「エルサが海底にいるときは、衣装がどのようにみえるのか?どのように動くのか?多くのリサーチをして、どんな形状がベストなのか考える必要があった。強い風や海底でも良くみえる衣装をデザインしないといけなかったのよ。」と、エルサの衣装作りに対する並々ならぬ彼女のこだわりを教えてくれた。
続いて紹介するのが、エルサの妹であるアナのコスチューム。エルサとは対照的に、楽観的で少しおっちょこちょいな性格のアナは、グリーンやパープル、ブルーなど、明るい色味のコスチュームを前作では披露していた。
一方『アナと雪の女王2』では、前作同様の明るい色味に加えて、ダークなコスチュームも初披露。エルサと冒険に繰り出す際には、ブラックを基調にしたエレガントな衣装に身を包んだ。
そんなアナの新コスチュームを手掛けた衣装担当 グリセルダ・サストロウィナーター=レメイ(ビジュアルデベロップメント・アーティスト)は、その制作の裏側に、なんと122パターンもの異なるデザインが存在したと明かす。最終的に決め手となったのは、“もし、私がアナならどんな洋服を着たいかしら?”というグリセルダの想い。“キャラクターの夢見る洋服”作りによって、前作よりも少し大人びたアナのニュールックを作り上げているのだ。
最後に衣装担当のブリタニーは、「姉妹の違いを表現することは、衣装製作にあたって確実に保つべきことだったの。そして冒険を通して、彼女たちが成長出来るところへ連れて行くようにする必要があった。だから衣装を使って、そういうストーリーを語る手助けをすることは、私たちがこだわらないといけないとても大きなことだったの。」と、コスチューム制作にまつわる熱い胸の内を語る。
全く異なる性格や考え方を持つアナとエルサ。そんな姉妹が纏うコスチュームは、作品に鮮やかな色どりを与えているだけでなく、冒険を通じて成長していく2人を“後押し”する存在として、重要な役割を担っているのだ。
予想外の驚きと感動が待ち構える、アナとエルサの冒険の結末。きっとこの2人のコスチュームの“秘密”を知っているあなたは、より一層この美しきファンタジーの世界を楽しむことができるはずだ。初めて観るという人はもちろん、劇場で既に観た人ももう一度、“コスチューム”に込められたこだわりに着目して、シアターへ訪れてみてはいかがだろう。
アナと雪の女王2
公開日:2019年11月22日(金)日米同時公開
原題:Frozen2
配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
監督:クリス・バック、ジェニファー・リー
声の出演:クリステン・ベル、イディナ・メンゼル
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アナと雪の女王
ディズニーデラックスで配信中
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