美術館「プレイ ミュージアム(PLAY! MUSEUM)」が、東京・立川駅北口の新街区「グリーンスプリングス(GREEN SPRINGS)」内に2020年6月10日(水)オープン。
「プレイ ミュージアム」は、“絵”と“ことば”をテーマに、大人から子供までが楽しめる新たな美術館。映像や立体物などの一般的な展示に加えて、来場者が展示に参加したり、ワークショップを通して作家の制作に関わったりと、“ありそうでない”美術館の楽しみ方を提案する。
ぐるりと渦を巻くような構造の館内では、企画展示と常設展示の2つを同時に開催。企画展示では、だれもが親しめる表現“絵とことば”をテーマに、作家や作品を特集する。一方、常設展示では、年間を通して著名な絵本作家を紹介し、絵本がもつ深みのある世界を学べるようになっている。
開館後初の常設展は、“絵本の魔術師”と称され日本でも人気の高いアメリカの絵本作家エリック・カールを取り上げる「エリック・カール 遊ぶための本」だ。本展では、絵本を“おもちゃ”に見立てるという新しい視点からカールの作品を紹介。「くぐる」「みつける」など10の遊び方に分けて、コラージュで作られた『はらぺこあおむし』『パパ、おつきさまとって!』といった作品の原画などを展示する。
一方、企画展の第1弾は、さまざまな絵本賞を受賞するクリエイティブユニット・tupera tupera(ツペラ ツペラ)による“顔”をテーマにした展覧会「tupera tuperaのかおてん.」。目や鼻、口、眉毛など、顔のパーツがカラフルで楽しげに表現された会場では、『かおノート』や『こわめっこしましょ』などtupera tuperaが描いた人気の絵本原画を展示する。
また、2mもの大きな顔がいくつも並ぶ連作「かお10」や映像作品『かおつくリズム』など、平面・映像・立体にわたる多彩な表現方法を用いた新作を紹介している。
ちなみに、来場者には「かおシール」を配布。自分の顔などに貼って来場者どうしで楽しめるようにするなど、作品の一部になれる仕かけを用意している。
また館内の併設ショップとカフェでは、常設展・企画展にちなんだオリジナルグッズやカフェメニューを多数用意。オープン直後は、「はらぺこあおむし」をモチーフとしたサンドウィッチやパフェのほか、「tupera tuperaのかおてん.」にちなんだ“かお”のカレーやスイーツがラインナップする。
さらに、同施設3階には「プレイ パーク(PLAY! PARK)」を展開する。広々とした室内公園のような空間には、駒や輪投げなどの木のおもちゃに加えて、ピアノや太鼓などの楽器を用意。生演奏やパフォーマンスを体験する「プレイ ライブ(PLAY! LIVE)」のほか、展覧会にちなんだワークショップも開催する予定だ。
プレイ ミュージアム(PLAY! MUSEUM)
オープン日:2020年6月10日(水)
※当初は4月10日(金)オープン予定だったが、延期しての開館
住所:東京都立川市緑町3-1 グリーンスプリングス W3
開館時間:
・ミュージアム(2F) 10:00〜18:00(入場は17:30まで)
・パーク(3F) 10:00〜18:00〈予約・入替制〉
・ショップ(2F) 10:00〜19:00
・カフェ(2F) 11:00〜19:00
休館日:無休(展示の入れ替えおよび年末年始のぞく)
入場料:一般 1,500円、大学生 1,000円、高校生 800円、中・小学生 500円、未就学児 無料
※入場料で常設展、企画展の2つを観覧可能
※会場内は全て写真・動画撮影可
■オープン記念 常設展「エリック・カール 遊ぶための本」
会期:2020年6月10日(水)~2021年3月28日(日)
■オープン記念 企画展「tupera tuperaのかおてん.」
会期:2020年6月10日(水)~2020年12月29日(火)
※当面のあいだ、一部の体験型の作品は観覧のみ可能
■カフェ「PLAY! CAFE」
メニュー例:
・かおカレー(きいろ) 1,480円+税
・はらぺこあおむしのフルーツパフェ 1,480円+税