ドキュメンタリー映画『パヴァロッティ 太陽のテノール』が、全国の劇場で近日公開。
映画『パヴァロッティ 太陽のテノール』は、“神の声”と称されたイタリアのテノール歌手、ルチアーノ・パヴァロッティの生涯を描いた初のドキュメンタリー。⼈⽣に、⼥性に、歌に情熱を注いだ、陽気で豪快で⼈たらし、そして何よりも“⼈⽣を愛する天才”であったパヴァロッティの姿を映し出した。
監督は『ビューティフル・マインド』でアカデミー監督賞を受賞し、『ダ・ヴィンチ・コード』シリーズ、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』、『ザ・ビートルズ~EIGHT DAYS A WEEK』などでメガホンを取った巨匠ロン・ハワードが務める。
貴重な映像から伝わるのは、パヴァロッティの歌唱力はもちろんのこと、彼の高い人間力。『ラ・ボエーム』『トスカ』などの絶頂期のパフォーマンスや、『トゥーランドット』の「誰も寝てはならぬ」をはじめとする名曲を3大テノールで競演した伝説のステージ、故ダイアナ妃との交流やボランティアなどの幅広い活動、家族とのプライベートライフなどから、彼の人間性を垣間見ることができる。
23人のインタビュー映像にも注目。彼らの告白が、生きることのすべてを全力で愛した男の輝かしい日々を浮き彫りにする。たとえばU2のボーカリスト・ボノは、パヴァロッティのアーティストとしての信念を証言。マネージャーやエージェントはショービジネスの裏側を明かし、前妻、最後の妻、3人の娘たち、そして愛人は欠点が同時に魅力だったという彼の素顔を告白する。
ハイCと呼ばれる高音を軽々と出す並外れた音域と、力強く芳醇な声量による“人類史上最高の歌声”を、最新技術でスクリーンに蘇らせたのは、アカデミー賞に3度輝いた実績を持つ録音技師クリストファー・ジェンキンズ。
『マッドマックス 怒りのデス・ロード』などでも活躍した彼が、ロンドンのアビー・ロード・スタジオで、臨場感あふれる音体験をもたらすドルビーアトモスの多次元音響技術とパヴァロッティの歌声の輝きを結合させた。鑑賞者は映画館に居ながら、同じ部屋の中で生の歌を聴いたときに体で感じる力強さや鋭さを味わうことができる。
【詳細】
ドキュメンタリー映画『パヴァロッティ 太陽のテノール』
公開時期:2020年
出演:ルチアーノ・パヴァロッティ、ボノ、ホセ・カレーラス、プラシド・ドミンゴ
監督:ロン・ハワード
字幕翻訳:古田由紀子
字幕監修:堀内修
<劇中に登場するパヴァロッティ歌唱楽曲>
プッチーニ「ラ・ボエーム」/ドニゼッティ「連隊の娘」/ヴェルディ「リゴレット」/レオンカヴァルロ「道化師」/プッチーニ「マノン・レスコー」/ディ・カプア「オ・ソレ・ミオ」/プッチーニ「トゥーランドット」/ドニゼッティ「愛の妙薬」/プッチーニ「トスカ」ほか
<音楽界の登場人物>
ボノ、プラシド・ドミンゴ、ホセ・カレーラス、アンドレア・グリミネッリ、アンジェラ・ゲオルギュー、キャロル・ヴァネス、ヴィットリオ・グリゴーロ、マデリン・レニー、ズービン・メー、ユージン・コーン、ランランほか