クチュリエとしてファッション界に衝撃を与え続けたクリスチャン・ディオール。当時の『VOGUE』誌に掲載された写真やインタビューから、彼の人柄とその仕事ぶりを描く『VOGUE ON クリスチャン・ディオール』が全国の書店にて発売中だ。
クリスチャン・ディオールといえば、細く絞ったウエストに長くボリュームのあるフレアスカートをあわせた「ニュールック」を思い浮かべる人も多いだろう。理想的な女性のシルエットに対する彼の確固たるビジョンがどのように形成され、そして社会にいかに「真のエレガンス」を表す代名詞として受け入れられたのか。ホルストやアーヴィング・ペンら著名なフォトグラファーによる写真資料や、クリスチャン・ベラールなどのアーティスト作品とともに紹介している。
またオートクチュールと大衆に向けられた既製服、どちらの領域も下げることなく巧みに均衡させたビジネスの才能も注目すべきところ。本書では、死後半世紀を経た現在でも業界のトップを走り続ける理由にも独自の視点で迫る。
さらに同シリーズから、『VOGUE ON エルザ・スキャパレリ』が2013年2月中旬頃に発売される。20世紀に最も影響を与えたデザイナーの一人であり、『VOGUE』が「同世代の誰よりも奇抜で独創的な天才」と呼んで、その挑戦的なクリエイションに賞賛を送り続けたエルザ・スキャパレリのレガシーを綴った1冊に仕上がっている。
【書籍情報】
VOGUE ON クリスチャン・ディオール
VOGUE ON エルザ・スキャパレリ
価格:各¥2,520