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企画展「イサム・ノグチ 発見の道」東京都美術館で - 晩年の石彫に至る作品約90件、彫刻家の精髄に迫る

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展覧会「イサム・ノグチ 発見の道」が、東京都美術館にて、2021年ら8月29日(日)まで開催される。なお、4月25日(日)から当面のあいだ臨時休室していたが、6月1日(火)より再開する。

石彫に至るイサム・ノグチの軌跡をたどる

イサム・ノグチ《黒い太陽》1967-69年 スウェーデン産花崗岩 国立国際美術館蔵
イサム・ノグチ《黒い太陽》1967-69年 スウェーデン産花崗岩 国立国際美術館蔵
©2020 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum/ARS, NY/JASPAR, Tokyo E3713

20世紀を代表する芸術家イサム・ノグチは、舞台美術やプロダクトデザインといった多岐にわたる分野で活躍したものの、晩年に取り組んだ石彫に至るまであくまで彫刻家であり続けた。そして、日本人の父とアメリカ人の母の間に生まれてアイデンティティの葛藤に苦しみつつも、日本の伝統や文化の影響のもと、独自の彫刻を手掛けるととなったのだ。

イサム・ノグチ《発見の道》1983-84年 安山岩 鹿児島県霧島アートの森蔵 Photo: Kevin Noble
イサム・ノグチ《発見の道》1983-84年 安山岩 鹿児島県霧島アートの森蔵 Photo: Kevin Noble
©2020 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum/ARS, NY/JASPAR, Tokyo E3713

展覧会「イサム・ノグチ 発見の道」では、晩年の石彫に至るノグチの「発見の道」を、約90件の作品から紹介。彫刻と空間とは一体であるというノグチの思考に基づいて、会場を3つの展示空間で構成し、「彫刻とは何か」を追求したノグチの芸術の精髄に迫る。

第1章:彫刻の宇宙

「あかり」インスタレーション
撮影:齋藤さだむ
「あかり」インスタレーション
撮影:齋藤さだむ

第1章は「彫刻の宇宙」と称し、1940年代から最晩年の1980年代に至る多彩な作品を紹介。半世紀を超えるノグチの制作活動の中核には、彫刻とは何であって、何をなしうるのかという問いがあった。本章では、ノグチのライフワークとなった、太陽と月に見立てた光の彫刻「あかり」インスタレーションを中心に、《化身》、《黒い太陽》、《ヴォイド》などの彫刻を展示する。

第2章:かろみの世界

イサム・ノグチ《坐禅》1982-83年 溶融亜鉛メッキ鋼板 イサム・ノグチ財団・庭園美術館(ニューヨーク)蔵 Photo: Josh White /JWPictures
イサム・ノグチ《坐禅》1982-83年 溶融亜鉛メッキ鋼板 イサム・ノグチ財団・庭園美術館(ニューヨーク)蔵 Photo: Josh White /JWPictures
©2020 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum/ARS, NY/JASPAR, Tokyo E3713

肉親、とりわけ詩人であった父親の米二郎とは複雑な間柄であったノグチ。しかし、父の故郷である日本の伝統と文化は、晩年に至るまでノグチの制作を触発するものであった。第2章では、日本文化が示す「軽さ」の側面を取り入れた作品を展示。切り紙・折り紙を着想源に制作された《座禅》や《リス》、そして軽やかなフォルムを特徴とする遊具彫刻《プレイスカルプチュア》などから、独自の「かろみの世界」を紹介する。

第3章:石の庭

イサム・ノグチ《ねじれた柱》1982-84年 玄武岩 イサム・ノグチ財団・庭園美術館(ニューヨーク)蔵(公益財団法人イサム・ノグチ日本財団に永久貸与) 撮影:齋藤さだむ
イサム・ノグチ《ねじれた柱》1982-84年 玄武岩 イサム・ノグチ財団・庭園美術館(ニューヨーク)蔵(公益財団法人イサム・ノグチ日本財団に永久貸与) 撮影:齋藤さだむ
©2020 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum/ARS, NY/JASPAR, Tokyo E3713

ノグチは、ニューヨークと香川・牟礼にアトリエを構えており、とりわけ牟礼の野外アトリエで作られた晩年の彫刻はノグチの芸術の到達点ともされる。本展の第3章「石の庭」は、牟礼に残された石彫が、同所以外で一挙公開される初の機会。展示空間には、石に手を加えつつもその本来の要素を残すという制作から生まれた《ねじれた柱》や《フロアーロック(床石)》などの作品が並び、世界と感覚とが交わるノグチのアトリエのエッセンスにふれることができるだろう。

展覧会概要

展覧会「イサム・ノグチ 発見の道」
会期:2021年4月24日(土)~8月29日(日)
※4月25日(日)〜5月31日(月)は臨時休室(購入済みのチケットに関しては、展覧会公式サイトの案内を確認)
※当初は2020年10月3日(土)〜12月28日(月)の開催を予定していたが変更
会場:東京都美術館 企画展示室
住所:東京都台東区上野公園8-36
開室時間:9:30〜17:30(入室は閉室30分前まで)
休室日:月曜日(7月26日(月)、8月2日(月)、8月9日(月・振替休日)は開室)、臨時休室期間
観覧料:一般 1,900円、大学生・専門学校生 1,300円、65歳以上 1,100円、高校生以下 無料(日時指定予約推奨)
※オンラインでの日時指定予約を導入(当日の入場枠も用意、ただし来場時に予定枚数が終了している場合あり)
※身体障害者手帳・愛の手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳・被爆者健康手帳の所持者と付添者(1名まで)は無料(日時指定予約は不要)
※未就学児は日時指定予約不要
※高校生、大学生、専門学校生、65歳以上、各種手帳の所持者は、いずれも証明できるものを持参
※予定は変更となる場合あり(最新情報は展覧会公式サイトを確認のこと)

【問い合わせ先】
TEL:03-5777-8600 (ハローダイヤル)

Photos(6枚)

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