映画『川っぺりムコリッタ』が、2022年9月16日(金)に公開される。
映画『川っぺりムコリッタ』は、『かもめ食堂』を代表作に、国内外で高い評価を得てきた荻上直子による完全オリジナル脚本作品。監督も荻上自身が務める。荻上ワールドおなじみの「おいしい食」と共にある、ささやかな幸せの瞬間=仏教用語で“ムコリッタ(※)”をキーワードにした笑って泣けるハートウォーミングストーリーに仕上げた。
尚、『かもめ食堂』の舞台となったフィンランドの「第10回ヘルシンキ シネアジア映画祭(10th Helsinki Cine Asia)」へ
の出品が決定した。
※ムコリッタ(牟呼栗多):仏教の時間の単位のひとつ、1/30 日=48 分。
物語の舞台は、北陸の小さな街。川沿いのおんぼろアパート「ハイツムコリッタ」で暮らし始めた孤独な青年・山田を主人公に、底抜けに明るい住人達との予期せぬ交流がもたらす心の変化を描き出す。
監督を務めた荻野直子にインタビューを実施。作品誕生のきっかけや撮影秘話、映画製作にかける熱い想いなどについて、たっぷりと話しを聞いた。より映画『川っぺりムコリッタ』の世界観を楽しめるインタビューとなっている。
キャストは、主演の松山ケンイチをはじめ、ムロツヨシ、満島ひかり、吉岡秀といった顔ぶれ。様々な事情を抱えたハイツムコリッタの住人を、実力派俳優たちが演じきる。
山田(松山ケンイチ)
誰とも関わらず「ひっそりと暮らしたい」と思い、静かな日々を送っていた孤独な青年。北陸の小さな街で、小さな塩辛工場で働く。その会社の社長から紹介された築50年のハイツムコリッタに引っ越してくる。無一文に近い状態だが、風呂上りの冷えた牛乳がささやかな楽しみ。
島田(ムロツヨシ)
山田に対して距離感が近い隣の部屋の住人。島田が風呂を貸してほしいと上がり込んできてから、山田の生活が一変する。
南(満島ひかり)
夫に先立たれた大家。ハイツムコリッタの住人。
溝口(吉岡秀隆)
墓石の販売員。息子と二人で暮らす、ハイツムコリッタの住人。
主人公・山田が街で出会うことになる個性豊かなキャラクターにも注目。
中島(江口のりこ)
山田が働いている「イカの塩辛工場」のベテラン社員。
堤下靖男(柄本佑)
山田に父の死を知らせる福祉課の職員。
大橋(田中美佐子)
犬を溺愛するお金持ちの家の奥様。
沢田(緒形直人)
築50年のハイツムコリッタを紹介した塩辛工場社長。
そのほか黒田大輔、薬師丸ひろ子(声の出演)、笹野高史らも参加する。