銀座、メゾンエルメスのウィンドウでは、エルメスのスカーフ「カレ」がトランポリンに変身。フランス人アーティスト、ル・ジャンティ・ギャルソン(Le Gentil Garçon)によるディスプレイ「ボヨ~ン ボヨ~ン」が披露されている。
タイトルの通り、テーマはトランポリン。体が跳ね上がった瞬間に全身が重力から解放され、最高の気分に。そうした一瞬の儚い至福の時をフレームの中に収めたのが今回のデザイン。ウィンドウの中では、色鮮やかな「カレ」がトランポリンのフレームを彩る。
宙を舞うマネキンの頭部は、顔のようにも野球ボールのようにも見え、まるでベルギーの画家ルネ・マグリットの絵画のように見る人を惑わせる。そしてこの夢の世界の中で、トランポリンに興じる2人のキャラクターに呼応して、大空へ跳ね上がる綿雲のように連なった「H」のロゴが入った無数のピンポン玉。
「ボヨ~ン ボヨ~ン」の展示は2013年7月17日(水)まで。初夏の銀座の晴海通りをユーモアたっぷりに彩るメゾンエルメスのウィンドウ、銀座に立ち寄る際はぜひ足を運んでみてはいかが。
【ディスプレイ情報】
ボヨ~ン ボヨ~ン
アーティスト : ル・ジャンティ・ギャルソン
展示期間 : 2013年5月22日(水)~7月17日(水)
場所 : 銀座メゾンエルメス
住所:東京都中央区銀座5-4-1
【アーティストプロフィール】
■ル・ジャンティ・ギャルソン
フランス、リヨンを拠点して活動するアーティスト。ル・ジャンティ・ギャルソンは、フランス語で「ナイスガイ」の意。デッサン、インスタレーション、アニメーション、彫刻をはじめ、パブリックスペースでの作品、小規模な建築物に至るまで、さまざまな方法で創作活動を行っている。自然科学分野での経験を生かして、アートを研究対象としてとらえている。知識の正確性と発想の偶然性の間に立ち、複雑な事象を、さまざまな技術やノウハウを統合しながら、ささやかなユーモアとポエジーを織り交ぜて表現する。
日本では、横浜の黄金町バザール(2009年)と関西日仏交流会館 ヴィラ九条山(2012年)にて滞在制作を行う。黄金町バザールでは、「The Rise and Fall of Black Light City」という映像作品を制作。ヴィラ九条山では、大阪を拠点として活動する街頭紙芝居師、杉浦貞氏と関西のフランス人学校の生徒とともに映像作品を制作した。同作品は今夏、京都にて公開予定。