石川慶監督による映画『Arc アーク』が、2021年6月25日(金)より公開となる。
ケン・リュウは、2011年に発表した短編「紙の動物園」で、ネビュラ賞、ヒューゴー賞、世界幻想文学大賞の3大賞を制覇するという史上初の快挙を成し遂げたSF作家。今回の『Arc アーク』では、ケン・リュウの短編小説『円弧』をベースに、石川慶監督がオリジナルストーリーを融合させた。人類で初めて不老不死の命を得た女性の苦悩や、彼女の周囲の人々の幸せな生活を、独自の映像で表現する。
不老不死の技術を世界で初めて受けたという女性。17歳で生まれたばかりの息子と別れ、放浪生活を送るが19歳にして、大手化粧品会社エターニティ社で、〈ボディワークス〉という仕事に就く。『Arc アーク』の主人公のリナ役は芳根京子。7歳から100歳を超えるまでの主人公の一生を演じた。
エマ(寺島しのぶ)
エターニティ社の責任者でリナの師。エターニティ社では、最愛の存在を亡くした人々のために、遺体を生きていた姿のまま保存できるように施術(プラスティネーション)するボディーワークスというサービスを提供している。
天音(岡田将生)
エマの弟かつ天才科学者。プラスティネーションの技術を発展させ「不老不死」を研究、そして完成させる。やがて天音はリナとともに「不老不死」の処置を受ける。
そのほかにも、倍賞千恵子、風吹ジュン、小林薫らが重要な役割を果たしていく。
『Arc アーク』を手掛ける石川慶監督は、長編映画デビュー作『愚行録』がベネチア国際映画祭オリゾンティ・コンペティション部門に選出され、海外でも高く評価される。国内では、『蜜蜂と遠雷』で毎日映画コンクール監督賞、報知映画賞作品賞、日本アカデミー賞優秀作品賞などを受賞した。
舞台はそう遠くない未来。17歳で人生に自由を求め、生まれたばかりの息子と別れて放浪生活を送っていたリナは、19歳で師となるエマと出会い、彼女の下で<ボディワークス>を作るという仕事に就く。それは最愛の存在を亡くした人々のために、遺体を生きていた姿のまま保存できるように施術(プラスティネーション)する仕事であった。エマの弟・天音はこの技術を発展させ、遂にストップエイジングによる「不老不死」を完成させる。リナはその施術を受けた世界初の女性となり、30歳の身体のまま永遠の人生を生きていくことになるが・・・。
作品詳細
『Arc アーク』
公開時期:2021年6月25日(金) 全国ロードショー
監督・編集:石川慶
出演:芳根京子、寺島しのぶ、岡田将生、清水くるみ、井之脇海、中川翼、中村ゆり、倍賞千恵子、風吹ジュン、小林薫
原作:ケン・リュウ『円弧(アーク)』(ハヤカワ文庫刊 『もののあはれ ケン・リュウ短編傑作集2』より)
脚本:石川慶、澤井香織
音楽:世武裕子
製作:映画『Arc』製作委員会
製作プロダクション:バンダイナムコアーツ
配給:ワーナー・ブラザーズ映画
2021年/日本/127分/スコープサイズ/5.1ch