写真家・植田正治の生誕100年を記念し、特別企画展「SHOJI UEDA:DUNES」が、2013年7月13日(土)から9月29日(日)まで鳥取県の植田正治写真美術館で開催される。展覧会では、植田がこよなく愛した「砂丘」をキーワードに、演出写真やファッション写真が紹介される。
左) シリーズ「砂丘モード」より 1985年、右) シリーズ「砂丘モード」より 1983年
宙に浮いた帽子、傘をさした男、そして並んだ家族。広大な空間に人や物をまるでオブジェのように配した植田独自のスタイルは、「Ueda-cho(植田調)」と称され、国内外で高く評価されている。シンプルながら、前衛的な演出の作品が、会場を埋め尽くす。
期間中には特別企画展のほか、ワークショップ、フォトコンテストなどのイベントも実施。今年の夏は、身体の芯から芸術に浸ってみるのも良いかもしれない。
【プロフィール】
植田 正治(うえだ しょうじ)
1913年鳥取県生まれ。生涯アマチュア精神を貫いた写真家・植田正治は、1930年代より頭角を現し、人をオブジェのように配する構図や、逆に物を擬人化するなど独創的な演出写真が注目される。また、そののち大きく興隆する広告写真、ファッション写真とも親近性があったこともあり、日本だけでなくとりわけ海外で高く評価され、植田の前衛的な演出写真は、写真誕生の地であるフランスでも日本語表記そのままに「Ueda-cho(植田調)」として紹介された。1996年にはフランス文化勲章を受賞。2000年逝去(享年87歳)。
【開催概要】
植田正治生誕100年特別企画展 Shoji Ueda -Dunes-
会場:植田正治写真美術館
住所:鳥取県西伯郡伯耆町須村353-3
会期:2013年7月13日(土)〜9月29日(日)*火曜休館
入館料:一般-1000円、大学・高校生-600円、中学・小学生-300円(小学生未満無料)
TEL:0859-39-8000
©Shoji Ueda