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“新版画”を楽しめる展覧会2021〈東京ほか〉川瀬巴水や吉田博など、美術館での開催情報&展示作品

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“新版画”を楽しむことができる、2021年の展覧会を紹介。伝統的な木版の技術を継承しつつ大正期に制作された新版画の分野では、川瀬巴水や笠松紫浪、吉田博といった作家が活躍した。この記事では、東京ほか全国で開催される展覧会から、新版画を見ることができる展示を取り上げ、開催情報や展示作品を紹介する。

新版画を楽しめる展覧会〈東京など〉

  1. 新版画とは
  2. 東京の展覧会
  3. 静岡の展覧会
  4. 山梨の展覧会

新版画とは

新版画とは、大正から昭和時代にかけて、江戸時代の伝統的な浮世絵版画の技術を用いて制作された木版画のことだ。江戸時代にはメディアとして流通していた浮世絵は、明治時代以後、写真や新聞の普及とともにその機能を奪われ、需要が少なくなっていった。しかし大正時代になると、浮世絵の技術を引き継ぎつつ、近代的な芸術感覚に基づいて木版画が制作されるようになった。これが新版画だ。橋口五葉をはじめ、川瀬巴水、笠松紫浪、土屋光逸、そして吉田博といった作家がその制作に携わり、新しい時代にふさわしい創作性を持った木版画作品を手がけたのだった。

東京の展覧会

「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」SOMPO美術館

川瀬巴水《馬込の月》東京二十景 1930(昭和5)年 木版、紙 渡邊木版美術画舗
川瀬巴水《馬込の月》東京二十景 1930(昭和5)年 木版、紙 渡邊木版美術画舗

新版画の代表絵師・川瀬巴水は、日本の近代化が進むなかにあって、全国各地を旅し、庶民の生活が息づく四季折々の風景を描き続けた。東京・SOMPO美術館の展覧会「川瀬巴水 旅と郷愁の風景」では、初期から晩年までの風景木版画約280点を展示し、堅実な写生と抒情豊かな感性が高度な木版技術と融合した独自の作品世界に迫る。

会期:2021年10月2日(土)〜12月26日(日)
会場:SOMPO美術館 (東京都新宿区西新宿1-26-1)

「新版画─進化系UKIYO-Eの美」日本橋高島屋S.C.

「新版画─進化系UKIYO-Eの美」日本橋高島屋S.C.
吉田博《帆船 朝 瀬戸内海集》1926年(大正15年) 千葉市美術館所蔵

日本橋高島屋S.C.で開催される「千葉市美術館所蔵 新版画─進化系UKIYO-Eの美」は、千葉市美術館の新版画コレクションから、約120点の作品を厳選して紹介する展覧会。橋口五葉や伊東深水、川瀬巴水、吉田博など、美人・風景・役者の各ジャンルを代表する作家の木版画を展示する。

なお、本展は大阪高島屋に巡回する。

・東京会場
会期:2021年8月25日(水)〜9月12日(日)
会場:日本橋高島屋S.C. (東京都中央区日本橋2-4-1)
・大阪会場
会期:2021年9月15日(水)〜27日(月)
会場:大阪高島屋 (大阪府大阪市中央区難波5-1-5)

「浮世絵風景画─広重・清親・巴水 三世代の眼─」町田市立国際版画美術館

川瀬巴水「東京二十景 芝増上寺」大正14年(1925) 町田市立国際版画美術館蔵[前期]
川瀬巴水「東京二十景 芝増上寺」大正14年(1925) 町田市立国際版画美術館蔵[前期]

東京・町田市立国際版画美術館の企画展「浮世絵風景画─広重・清親・巴水 三世代の眼─」では、江戸の歌川広重、明治の小林清親、そして大正から昭和の川瀬巴水という、3人の絵師・画家を紹介。前期・後期で合わせて370点超の作品を展示し、彼らが日本の風景をいかにして表現してきたのかを探る。

会期:2021年7月10日(土)~9月12日(日)
会場:町田市立国際版画美術館 (東京都町田市原町田4-28-1)

静岡の展覧会

「没後70年 吉田博展」静岡市美術館

吉田博《溪流》昭和3年(1928)
吉田博《溪流》昭和3年(1928)

明治から昭和にかけて活躍した風景画家・吉田博は、その後半生に西洋の写実的な表現と日本の伝統的な木版画技法を統合し、独自の木版画を手がけた。静岡市美術館の展覧会「没後70年 吉田博展」では、雄大な自然を捉えた多色摺木版などを一挙紹介する。

会期:2021年6月19日(土)〜8月29日(日)
会場:静岡市美術館 (静岡県静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー 3階)

山梨の展覧会

「新版画 ─笠松紫浪を中心に─」山梨県立美術館

「新版画 ─笠松紫浪を中心に─」山梨県立美術館
笠松紫浪《浅草観音堂大提灯》1934年 山梨県立美術館蔵

山梨県立美術館の特別展「新版画 ─笠松紫浪を中心に─」では、新版画の名品を一挙に紹介。とりわけ、山梨県立美術館が質・量ともに全国で随一を誇る笠松紫浪の作品を中心に、橋口五葉、川瀬巴水、名取春仙、吉田博らの新版画作品を展示する。

会期:2021年9月11日(土)〜10月24日(日)
会場:山梨県立美術館 (山梨県甲府市貢川1-4-27)

Photos(5枚)

“新版画”を楽しめる展覧会2021〈東京ほか〉川瀬巴水や吉田博など、美術館での開催情報&展示作品|写真1 “新版画”を楽しめる展覧会2021〈東京ほか〉川瀬巴水や吉田博など、美術館での開催情報&展示作品|写真2 “新版画”を楽しめる展覧会2021〈東京ほか〉川瀬巴水や吉田博など、美術館での開催情報&展示作品|写真3 “新版画”を楽しめる展覧会2021〈東京ほか〉川瀬巴水や吉田博など、美術館での開催情報&展示作品|写真4 “新版画”を楽しめる展覧会2021〈東京ほか〉川瀬巴水や吉田博など、美術館での開催情報&展示作品|写真5

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