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特別展「新版画」山梨県立美術館で - 笠松紫浪を中心に、川瀬巴水や吉田博らの木版画を一挙紹介

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特別展「新版画 ─笠松紫浪を中心に─」が、山梨県立美術館にて、2021年9月14日(火)から10月24日(日)まで開催される。

笠松紫浪をはじめ新版画の名品を紹介

笠松紫浪《浅草観音堂大提灯》1934年 山梨県立美術館蔵
笠松紫浪《浅草観音堂大提灯》1934年 山梨県立美術館蔵

新版画とは、江戸の浮世絵版画を再興させるべく、近代の版画家が生みだした木版画だ。版元の渡邊木版画店の企画で誕生した新版画は、絵師・彫師・摺師の協働による伝統的な木版技術に基づきつつも、かつての浮世絵よりも絵師の個性を重視し、木版表現を尊重するものであった。

川瀬巴水《増上寺之雪》1953年 山梨県立美術館蔵
川瀬巴水《増上寺之雪》1953年 山梨県立美術館蔵

新版画は、橋口五葉や伊東深水の美人画、川瀬巴水吉田博の風景画、名取春仙の役者絵などにより人気を博し、後進の笠松紫浪が巴水に続く風景画家として活躍。やがて新版画のブームは過ぎ去り、下絵の作成・彫り・摺りのすべてをひとりで行う創作版画の時代へ変わることになるものの、紫浪は創作版画を特徴付ける自刻自摺を習得し、新たな木版画の制作を続けた。

笠松紫浪《東京タワー》1959年 山梨県立美術館蔵
笠松紫浪《東京タワー》1959年 山梨県立美術館蔵

特別展「新版画 ─笠松紫浪を中心に─」では、新版画の名品を一挙に紹介。とりわけ、山梨県立美術館が質・量ともに全国で随一を誇る笠松紫浪の作品を中心に、橋口五葉、川瀬巴水、名取春仙、吉田博らの新版画作品を展示する。

さらに、版画作品に加えて、笠松家から寄贈を受けた版木やスケッチなどの資料も初公開する。

展覧会概要

特別展「新版画 ─笠松紫浪を中心に─」
会期:2021年9月14日(火)〜10月24日(日)
※当初は2021年9月11日(土)開幕の予定だったが、臨時休館に伴い延期
会場:山梨県立美術館 特別展示室
住所:山梨県甲府市貢川1-4-27
開館時間:9:00〜17:00(最終入館時間は16:30)
休館日:月曜日(9月20日(月・祝)は開館)
観覧料:一般 1,000円(840円)、大学生 500円(420円)
※( )内は20名以上の団体料金、前売料金、県内宿泊者割引料金
※高校生以下の児童・生徒は無料(高校生は生徒手帳持参)
※県内65歳以上は無料(健康保険証など持参)
※障害者手帳の持参者および介護者は無料

【問い合わせ先】
山梨県立美術館
TEL:055-228-3322

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