展覧会「生誕190年記念 豊原国周」が、東京・原宿の太田記念美術館にて、2025年2月1日(土)から3月26日(水)まで開催される。
幕末から明治時代にかけて活躍した浮世絵師、豊原国周(とよはら くにちか)。役者絵の第一人者として迫力のある役者絵を手がける一方、繊細で優美な美人画でも注目を集めるなど、当時は月岡芳年や小林清親と並んで人気を博していた。
展覧会「生誕190年記念 豊原国周」は、巨匠・国周の画業を紹介する、過去最大級の回顧展。役者絵の名品ばかりでなく、国周の画業におけるもうひとつの柱である美人画、貴重な肉筆画など、初期から晩年にいたる作品約210点を紹介する。
本展では、役者絵の代表作「具足屋版役者大首絵」シリーズ12点を一挙公開。《きられ与三郎 薪水》に見るように、「具足屋版役者大首絵」は、役者の胸から上を捉えて大胆に描いた作風が特徴。会場には、「初摺」と呼ばれる摺りの早い時期の作品を数多く含む、保存状態の良い名品が一堂に会する。
また、貴重な肉筆画も。明治26年(1893年)に開催されたシカゴ・コロンブス万国大博覧会に出品された晩年の逸品《墨堤観花図》を展示するとともに、国周が埼玉の岩槻に逗留した際に描いたと考えられる肉筆美人画《遊女とほととぎす》を初公開する。
そのほか、《見立昼夜廿四時之内 午后一時》をはじめとする美人画に加えて、国周が初期に手がけた武者絵、風景画、最晩年の子供絵なども目にすることができる。
展覧会「生誕190年記念 豊原国周」
会期:2025年2月1日(土)〜3月26日(水) 前後期で全点展示替え
[前期 2月1日(土)〜24日(月・振) / 後期 3月1日(土)〜26日(水)]
会場:太田記念美術館
住所:東京都渋谷区神宮前1-10-10
開館時間:10:30〜17:30(入館は17:00まで)
休館日:月曜日(2月24日(月・振)は開館)、2月25日(火)〜28日(金)
入館料:一般 1,200円、高校・大学生 800円、中学生(15歳)以下 無料
※リピーター割引:会期中2回目以降の鑑賞の場合、半券の提示により200円割引(他の割引との併用不可)
【問い合わせ先】
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TEL:050-5541-8600