展覧会「国芳の団扇絵 ー猫と歌舞伎とチャキチャキ娘」が、東京・原宿の太田記念美術館にて、2024年6月1日(土)から7月28日(日)まで開催される。
江戸時代後期に活躍した浮世絵師、歌川国芳(うたがわ くによし)。奇抜な風刺画や大胆な武者絵をはじめ、幅広いジャンルで活躍した国芳は、団扇を作るための浮世絵・団扇絵も数多く手がけている。展覧会「国芳の団扇絵 ー猫と歌舞伎とチャキチャキ娘」は、国芳の団扇絵だけを一挙に紹介する、初の機会となる。
江戸の人々にとって、団扇は夏の暑さをしのぐための必需品であるばかりでなく、デザインを楽しむアイテムでもあった。また、当時の人気役者を描いた団扇絵が人気を集めるなど、歌舞伎ファンにとっては“推し活”グッズでもあったという。
このように人気の高かった団扇絵を、国芳も積極的に手がけている。国芳は風刺画や武者絵でよく知られるものの、団扇絵の題材としては、人々にとって親しみやすい、役者絵と美人画を数多く取り上げたようだ。
暮らしのなかで使われる団扇絵は、いわば消耗品であったため、その現存数は少ない。本展では、彫摺が良く、保存状態も優れた作品を一挙公開する、貴重な機会。代表作《鏡面シリーズ 猫と遊ぶ娘》や《猫の曲まり》ばかりでなく、初展示作品約100点を含む220点の作品を、前後期で全点展示替えをしつつ紹介する。
展覧会「国芳の団扇絵 ー猫と歌舞伎とチャキチャキ娘」
会期:2024年6月1日(土)〜7月28日(日) 前後期で全点展示替え
[前期 6月1日(土)〜25日(火) / 後期 6月29日(土)〜7月28日(日)]
会場:太田記念美術館
住所:東京都渋谷区神宮前1-10-10
開館時間:10:30〜17:30(入館は17:00まで)
休館日:月曜日(7月15日(月・祝)は開館)、6月26日(水)〜28日(金)、7月16日(火)
入館料:一般 1,000円、高校・大学生 700円、中学生以下 無料
※リピーター割引:会期中2回目以降の鑑賞者は、半券の提示により200円割引(割引の併用不可)
【問い合わせ先】
TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)